「「パッションフラワーとパッションフルーツは違う」トケイソウはたくさんの種類がある!
パッションフラワーとパッションフルーツは、
最初、同じものだと思っていました。
まだトケイソウを見てない1980年代初めに、小笠原の父島で、
泊まった宿にあり、花も咲いてませんが、宿のおかみさんが、
道路際のフルーツを、通りがかりの人がとって、
すっぱいのか捨ててあるのを見ると、話してくれました。
その後、人気が出てきたトケイソウの花です。
また、パッションフラワーを日本では、トケイソウと呼んでいます。
パッションフルーツもトケイソウの仲間です。
混同しやすいですが、いろいろな花の色があります。
一般に見られるトケイソウの色以外に、白、赤、青紫、緑などがあります。
クサトケイソウ
トケイソウ科には種の数が約500あり、栽培品種が数多く出回っています。
トケイソウの花をよく見ると、3つの雌しべが時計の長針、短針、秒針
のように見える、特徴のある花を咲かせることに由来します。
フィジーの島の中央の原野で、足元を見るとトケイソウらしき花、
周りのくさと同色ですから見落としてしまいます。
調べるとクサトケイソウです。
ベニバナトケイソウは、種類の違う赤い花を植物園で見ました。
珍しかったのは植物園の真っ暗な部屋に、小さな電球がついていて、
夜行性のトケイソウがありました。南米の種の元でしょう。
その他、ブラジルトケイソウは食用にもなります。
パッションフルーツは、南米を原産とするトケイソウ科の、
クダモノトケイソウです。
英語でトケイソウを passion flower と呼び、
果物を passion fruit と呼んでいます。
果実が出来ますが、小さな実で食べられないものと、有毒もあり、
芳香があって大きな実が食用になり、香水やジュースになってます。
パッションフルーツをブラジルではmaracujá(マラクジャ)、
中南米各地ではgranadilla (グラナディリャ)、
ハワイではlilikoʻi (リリコイ)などと呼ばれ、
各地の栽培品種が流通しています。
ベニバナトケイソウ
- 別名
- 特色
- 科 トケイソウ科
- 原産 中南米
- 花期 7~9月
夜行性トケイソウ
パッションフルーツ
いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。
パッションフルーツの食べ方はザクロに似ていて、
小さくて堅い種が多くつまって、黄色いゼリー状の、
果肉と果汁を食べます。強い香りがあります。
花が咲いてから14日位で実ができてきます。
その後、約45日で完熟したものが自然落下します。
追熟(皮の表面がシワになる程度)すると甘みが増すそうです。
そのままスプーンですくって、種は噛まずに飲み込んで食べます。
ブラジルが最大の生産国で、日本でも各地で生産されています。
また、16世紀に中南米に派遣されたイエスズ会が、
パッションフラワーをアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという
「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用したそうです。
キリストの受難を象徴する形をしており、花の雌しべの柱を十字架、
3つに見える雌しべが釘、副花冠(雄しべ)は茨(いばら)の冠、
5枚の花びらと萼(がく)は合わせて10人の使徒、
巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われていたそうです。
いろいろな想像があるものですね。