花と写真に興味、わからない!教えて!

花の楽しみ方。きれいな花、珍しい花、名前がわからない花など、
また、あなたが感じる感性、写す表現の写真基礎知識。

「トケイソウとパッションフルーツは少し違う」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「「パッションフラワーとパッションフルーツは違う」トケイソウはたくさんの種類がある!



パッションフラワーとパッションフルーツは、
最初、同じものだと思っていました。
まだトケイソウを見てない1980年代初めに、小笠原の父島で、
泊まった宿にあり、花も咲いてませんが、宿のおかみさんが、
道路際のフルーツを、通りがかりの人がとって、
すっぱいのか捨ててあるのを見ると、話してくれました。

その後、人気が出てきたトケイソウの花です。
また、パッションフラワーを日本では、トケイソウと呼んでいます。
パッションフルーツもトケイソウの仲間です。
混同しやすいですが、いろいろな花の色があります。
一般に見られるトケイソウの色以外に、白、赤、青紫、緑などがあります。


クサトケイソウ

トケイソウ科には種の数が約500あり、栽培品種が数多く出回っています。
トケイソウの花をよく見ると、3つの雌しべが時計の長針、短針、秒針
のように見える、特徴のある花を咲かせることに由来します。

フィジーの島の中央の原野で、足元を見るとトケイソウらしき花、
周りのくさと同色ですから見落としてしまいます。
調べるとクサトケイソウです。
ベニバナトケイソウは、種類の違う赤い花を植物園で見ました。
珍しかったのは植物園の真っ暗な部屋に、小さな電球がついていて、
夜行性のトケイソウがありました。南米の種の元でしょう。
その他、ブラジルトケイソウは食用にもなります。

パッションフルーツは、南米を原産とするトケイソウ科の、
クダモノトケイソウです。
英語でトケイソウを passion flower と呼び、
果物を passion fruit と呼んでいます。
果実が出来ますが、小さな実で食べられないものと、有毒もあり、
芳香があって大きな実が食用になり、香水やジュースになってます。

パッションフルーツをブラジルではmaracujá(マラクジャ)、
中南米各地ではgranadilla (グラナディリャ)、
ハワイではlilikoʻi (リリコイ)などと呼ばれ、
各地の栽培品種が流通しています。



ベニバナトケイソウ
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  トケイソウ科

  • 原産 中南米

  • 花期 7~9月

 


夜行性トケイソウ


パッションフルーツ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

パッションフルーツの食べ方はザクロに似ていて、
小さくて堅い種が多くつまって、黄色いゼリー状の、
果肉と果汁を食べます。強い香りがあります。

花が咲いてから14日位で実ができてきます。
その後、約45日で完熟したものが自然落下します。
追熟(皮の表面がシワになる程度)すると甘みが増すそうです。
そのままスプーンですくって、種は噛まずに飲み込んで食べます。
ブラジルが最大の生産国で、日本でも各地で生産されています。

また、16世紀に中南米に派遣されたイエスズ会が、
パッションフラワーをアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという
「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用したそうです。
キリストの受難を象徴する形をしており、花の雌しべの柱を十字架、
3つに見える雌しべが釘、副花冠(雄しべ)は茨(いばら)の冠、
5枚の花びらと萼(がく)は合わせて10人の使徒、
巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われていたそうです。

いろいろな想像があるものですね。

「コンロンカとハンカチノキ」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「コンロンカとハンカチノキ」似てない園芸店の花!花や植物の話!


コンロンカ
園芸店では、コンロンカをハンカチノキと表示して売ってるが、
コンロンカとハンカチノキでは、全然違う。
コンロンカは低木だが、ハンカチノキは高木である。
萼(がく)(花のすぐ下に付く葉っぱ)が変化して、白くなる。

コンロンカもハンカチノキも、葉っぱが真っ白になります。
白く見えるのが、萼(がく)であり、苞(ほう)である。
萼(がく)を総称して苞(ほう)といったりする。
花に関する専門用語が難しい。

ナスやトマトでヘタと呼ばれてる部分が、萼で小さくて緑色だが、
突然変異なのか、違った色や大きなものがある。
植物を見ると花びらのように見えるが、萼か苞である場合がある。

オシロイバナは、花のように見える外側のラッパ状の花びらは、
萼の変化で、花びらがない。タンポポも花びらがなくて花の下は萼。
ミズバショウなども、白く見えるのは、苞であって花が中にある。
クレマチスなども、花びらに見えるのは萼が変化したもので、
花びらがない。葉っぱが進化したり、退化したりとあるそうです。
本当に、ややっこしいですね。


ハンカチノキ
コンロンカの花は小さな黄色の花が咲き、かわいらしくきれいです。
ハンカチノキの花は、きれいじゃない。白い苞が大きくなって、
風にそよいでる姿が、ハンカチが揺れてるように見える。
パンダを発見した人が、中国で発見した木です。

また、コンロンカの葉っぱと同じように変化する、
雑草のハンゲショウがあります。
ハンゲショウという名前ですが、実際の半夏生という行事の花は、
マムシソウのような形の小型のハンゲショウの花です。

植物を調べたり、花の知識を得たりするのは、
本当にわかりづらくて難しいです。
花びらに見えるのが葉っぱだったり、花びらが退化してたり、
ユリの花も、花びらがなくて、苞です。
原始時代の生き残りの花で、進化してないと聞いてます。


雑草のハンゲショウ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

コンロンカとハンカチノキは違いますが、萼または苞を調べていくと、
いろいろな花が、花じゃないという、
なんだか誤魔化されてる感じです。

花びらに見える花が、花びらはありません、と言う。
どうなっちゃってるのと、言いたくなります。
植物の専門家では、ありませんから、そこまで知ると、
花と思ってた夢が、壊されるような気がします。

知らない方が、よさそうな気もします。


「誕生花の選定」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「誕生花は、どうして決めるの」
花好きの創作!花や植物の話!


アフリカキンセンカ

花を楽しむのに、誕生花があります。
366日の誕生花があります。世に出てる366日の花は、
みな違います。なぜ?違うのでしょうか。

作る人が、みな違うからです。
17世紀に遊びで作られた花が、明治になって日本に入り、
日本でも、いろいろな人が作り始めています。

約1400年から約1650年の大航海時代に、
イギリスが集めた花を基本に、発展したと思われます。
その頃の誕生花が、なんであったか資料が見つけられません。
明治に入ってきた資料も、よくわかりません。

ヨーロッパで作られた誕生花は、宗教から、神話から、
愛のメッセージから選んだ花で、各国でも違った花だと思います。
日本でも、誕生日だからと言って、誕生花を選んで贈るのは、
難しい判断です。それに手に入らない花もあります。

贈り物なら、花言葉や誕生花に捕われず、好きな花やキレイな花、
贈られる側が好きそうな花を、プレゼントするのがベストです。


イペー(ブラジル国花)

誕生花の366日の選定は、難しいです。
何百万種類の中から、たった366個の花を選ぶわけです。
勝手に選ぶわけにもいきません。

基準を決めなくては選べません。
花の種類の分け方から、山野草、高山植物、園芸種、ラン、
木の花、果物の花、野菜の花、ハーブなど、そして日本固有種、
危険毒草、元の科、世界の花、世界中でも珍しい花、
世界・日本の三大や五大植物などから選びます。

こうして区分けされたグループから、50種類から150種類を、
日本の歴史や風習を加味して、366種類を選んでしていきます。
非常に困難な作業です。排除するのに苦労して、気にいってる花も、
この花もボツかとなります。種類が366と限定されていますから、
仕方ない話ですが、非常に残念です。

また、花が咲くのは1年に1回です。
花の咲く時期に撮影しないと、翌年以降になります。
366種類が簡単だと、思われるかもしれませんが、
366種類自生してる花を撮影するには、何十年もかかります。
たった1種類写すのに、遠くにも出かけます。

こうして出来上がったのが、新しい時代の誕生花です。
100年もすれば、定説になることを願ってます。


ウシノシタ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

好きな人の誕生日に、誕生花から選んで贈るのは間違いです。
市場に出てる誕生花には、誕生花の選定に基本がありません。
なぜ、選んだかの根拠もありません。
言葉が悪いかもしれませんが、勝手に選んだと、
思われるようにしか見えません。

贈る相手が、気に入らない花かもしれません。
喜んでもらえそうな花か、自分が好きな花を選ぶかして、
贈るのが一番です。お互い気持ちの良い記念日になると思います。

21世紀にふさわしい誕生花は、世界中の植物園との提携などで、
たくさんの見たこともない花があります。
またネット社会によって、いろいろな花の情報が得られます。

21世紀から始まる、新しい時代の新しい誕生花が必要です。
17年前に作った人気の「バースデーフラワー365」の、
カレンダーを毎年販売しています。
365+1日の花の選択は、借りてくれば別ですが、
個人が撮影した花です。これだけの選択した花を持ってる方は、
いないと自負してます。そして、リピーターが多いです。

沢山世に出てる誕生花が、自分に相応しいか選んでみてください。


「植物の雌雄」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「植物の雌雄」子孫を残すメスが優位!花や植物の話!



植物にはオスの植物、メスの植物が最初からあるのと、
成長過程で別れる不思議な植物があります。
一般的にはオスから花粉をもらって、
メスが受粉して子孫を残す。

花には雄しべ、雌しべがついていたり、
オスの花、メスの花と別れたりしています。
そして蜂やチョウチョが花粉を運んで受粉してくれる。

キューイなども1本の木では実がなりません。
オスメスの木があって、2本植えないと実がつきません。
ただ2本植えればいいかというと、
オスとオス、メスとメスでは実がつきません。
オスが1本でメスは何本あっても構いません。
蜂が花粉を運んでくれます。

同じ茎に咲いてる花でも、雄花と雌花は目で見てもわかります。



植物には、雄雌が決まらない植物があり、
成長過程で決まる、不思議な世界もあります。

人間も、女性になれなかった男性。
男性のおっぱいは、名残だそうです。
人類は、女性が素晴らしいですね。子孫を残すんです。

また、他の動植物は、メスが子孫を残す役目が終わると、
死滅するのが沢山あります。
人間と家畜はだけは、寿命を全うする。不思議ですね。

ウラシマソウの仲間は、成長する過程で
オスメスに分かれるそうです。
メスになれなかったのが雄。不思議です。
他の種類もあると思いますが、忘れました。



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

知れば知るほど不思議な世界。
なんで雌雄にわかれるのか不思議です。

「雌雄を決する」という言葉があります。
雌は弱くて卵を産めますが、雄は強くて産めません。
「弱いものと強いもの」戦って勝ち負けを決め、
決着をつけるという意味になる。

平家と源氏が、壇ノ浦で雌雄を決しましたね。

何年後かに、あなたは人生変わったと。花のある
素晴らしい、楽しい生活で人生を送ってください。
花を手で採るより、写真で撮りましょう!
写真家 高橋克郎より。


「タンポポの花弁(花びら)は何枚」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「タンポポの花弁は何枚」数えるのも面倒!花や植物の話



タンポポの花弁(花びら)は何枚でしょう。
数えたことがありますか。

春になれば一面に咲くタンポポ。
一重や八重、白花タンポポもあります。
タンポポは夜や雨の日は花を閉じて、明るくなると花びらを開き、
暗くなると花びらを閉じます。

タンポポが一面に咲いてると、いつでも咲いてるように見えますが、
ひとつのタンポポは、花びらの外側から変化します。
タンポポは夜、花を閉じてますから、つぼみです。
日光が当たると外側から花が開いて、中心の半分ぐらい開き、
夕方、花を閉じます。翌日、外側から花が開いて中心まで、
全部の花が咲き、夕方、花を閉じます。3日目には花は咲きません。

1個の花に見えるタンポポも不思議な植物です。
1枚の花びらが集まってタンポポと思うでしょうが、
花びらが1つの花です。その小さな花が約200個位集まった花なんです。


北海道

タンポポの花弁(花びら)は何枚でしょう。
5枚です。

キク科の植物が一番多く、一番進化した種族だそうです。
その中には、知られている花、タンポポ、ヒマワリ、アザミ、
コスモス、キクなどがあります。

5枚と聞くと、嘘でしょうになりますね。
ここが、ちょっと難しいんです。専門用語が出てきます。
花びらのように見える部分を、舌状花(ぜつじょうか)といい、
それぞれが、タンポポのひとつの花なんです。
花びら1枚が花なんです。信じられませんね。

タンポポは花びらは、小さいからわかりずらいが、
ひまわりの1枚の花びらを見ると、筋が入ってます。
この筋が5枚の花びらの分け目で、舌状花といいます。
ひとつの花びらにくっついている、5枚の花びらの花です。
タンポポは花びらの下にくっついて雄しべ、雌しべがあり種を作ります。

基本的にキク科の花びらは5枚です。
くっついている花を合弁花(ごうべんか)
離れている花を離弁花(りべんか)というそうです。

ヒマワリやコスモスを見ると、中心が円になってて、
小さな花が咲きます。雌雄があり種ができます。
円を管状花(かんじょうか)筒状花(とうじょうか)と言います。

ヒマワリやコスモスは、舌状花と管状花の両方を持っています。
タンポポは舌状花だけで、内側の円がありません。
アザミは管状花だけで、外側の花びらがありません。
植物の世界は不思議ですね。
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 花期 3~9月

  • 原産 日本固有種、外来種

  • 科  キク科

 


コロラド州のタンポポ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

近所の奥さんが、客人を迎えたので、食事のお皿に花を添えたい。
夜、外に出てタンポポを探したら、
全部つぼみでビックリしたと驚いていました。

コロラド州を走ってるときに、偶然見つけたタンポポの風景。
ど田舎でしたが、自然の素晴らしい風景でした。

北海道に行ったとき、お昼を食べるのにコンロと炊事道具を出して、
ふと周りを見るとタンポポらしき花。名前がわかりません。
戻って調べるとコウリンタンポポ。

北海道から青森で見られます。帰化植物です。
北海道の人は繁殖がすごくて嫌がります。
青森の小さな野草園ショップに入ったら、
名前が違ってるから教えると、奥さんがメモしてた。