花と写真に興味、わからない!教えて!

花の楽しみ方。きれいな花、珍しい花、名前がわからない花など、
また、あなたが感じる感性、写す表現の写真基礎知識。

「花の名前はカタカナ表記」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「花の名前はカタカナ表記」新聞用語辞典から!花や植物の話!



20代の頃に買った「植物辞典」
この頃は、あまり辞典や図鑑がなかった。
図鑑になると写真入りで高価な本に。店頭に山渓の花や樹木の初版です。

「植物辞典」は確か、平仮名表記で(漢字)で説明文と花の全体の、
イラストがあり一色刷であったと思う。
10数年後に、花の名前はカタカナ表記というのを読んで、
それ以後カタカナ表記にしてる。

植物は専門用語が出てくるから、漢字、ひらがな、カタカナと、
使い分けなければ、説明できない部分もある。
学名、和名、なになに科、なになに属、などの分類があります。
そうすると日本語が、いかにすぐれているか。

花の名前が漢字で書いてあると、読めませんね。
また、漢字が難しくて書けませんね。
バラ=薔薇、コブシ=辛夷、レモン=檸檬、スイカ=西瓜、
ジャガイモ=馬鈴薯、などなど
常用漢字や当用漢字にあるのでしょうか。



クヌギ「椚」というドングリが出来る、樹木があります。
クヌギの語源は国木(くにき)または食之木(くのき)という説があるそうです。
一般的に「椚」が使われてます。では次の字が読めますか。
「橡」「栩」「椡」「 椪」「椢」「櫪 」「檪 」

読めましたか。全部クヌギです。書けますか。
トチノキ「橡」、イチイ「櫟」など、調べれば沢山あるでしょう。
こうなると、なにがなんだか、わかりません。

50代になって新聞連載に、新聞の赤字のお仕事が連載。
パソコン通信がありましたが、インターネットはありません。
新聞記者が書いた原稿を、チェックするわけです。

各新聞社には自社の「新聞用語辞典」があるそうです。
その中に、動植物は「カタカナ」表記になってるそうです。
カタカナで通用しない場合は、後ろに(漢字)を付けるそうです。

動植物だけでなく、表現の文字がいいかどうか、
悩ましく、毎日苦労してるようです。

これで長い間の疑問が解けました。
新聞表記を知ってる人が、
花の名前はカタカナ表記と言ったのでしょう。

また60代になって、植物学会はカタカナ表記というのを見ました。
正確ではありませんし、調べてもいません。
NHK編新用字用語辞典には、動植物名は、普通はひらがなか漢字で書きます。
動植物名を表す文字が、常用漢字表や常用漢字音訓表に含まれていない場合です。
動植物名を、学術的名称として使う場合には、カタカナで書くことになっています。
ちょっと新聞とは違いますね。

学術的名称はカタカナと書いてありますから、
植物学会のカタカナ表記は、間違ってないように思います。



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

知らないまま、放り出しておくのと、
どうしてだろう、と疑問を持つのも大事です。
生まれた時から、知ってれば楽で便利ですが、
みな知らないんです。
学校で習って覚えるのが最初。

そして社会に出て、知らなくても不便は感じません。
知ってる人と、知らない人に、分かれるだけです。
それが生活に影響することもありません。

しかし、少しでもわからないことを理解したほうが、
楽しいと思います。



「イチジクは無花果、花が咲かない?」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「イチジクは無花果、花が咲かない?」花は果実の中に!花や植物の話!



植物を調べ始めると、難しい専門用語が沢山出てくる。
花のつき方ひとつとっても、チューリップのように単独で、
花を付けるのと、アジサイのように集団で花を付けるモノがある。
集団の花を花序という。

果実の分類にも様々な方法があって、イチゴやイチジクの、
食用部分は果肉ではなく、小果(しょうか)(一つの花に
複数の実が付き、その個々の実)と、花托(かたく)
(茎から花が育つ部分)が発達したものだそうだ。

植物の果実は形から分類した呼び方をして、
トマト、スイカのように多肉質の種子を多く含むものもある。
難しい話題であるから、それは研究者に任せましょう。

無花果とは、花を咲かせずに、実がなるように見えるからでしょう。
花は実の中に小さな花が沢山あります。実を半分に切ると、
赤いつぶつぶが沢山あります。実のてっぺんの穴からも見えます。

また、花や果実の名前は、唐(カラ)がついたものが多いです。
唐(カラ)から来たもので、だいたい頭に唐がついてますね。
イチジクにも唐柿(とうがき)と呼んでる地方もあるそうです。
当時は異国の果物といった、含みの言葉で表現したのでしょう。



原産地がネットのない時代に、トルコと記憶してましが、
諸説あるようです。はっきりしないようです。
現在の生産量が一番多いのもトルコです。

アラビア産地に近いメソポタミアでは、6千年以上前から、
栽培されていたそうです。古代エジプトの壁画にも、
ブドウと共に描かれており、旧約聖書にも数多く、
登場する歴史ある果物です。アダムとイブが裸を隠すのに、
使ったのもイチジクの葉っぱです。

日本へは江戸時代初期に、ペルシャから中国を経て、
中国から長崎に運ばれてきました。
当初は薬用として栽培され、挿し木で容易に増えることから、
生産量が増え、食用として親しまれるようになったようです。

日本で栽培されているイチジクは、受粉しなくても、
果実が大きくなる「単為結果」という性質を持っている。
原産地の方は、イチジクコバチによる受粉が必要としてる。

イチジクの見分け方で、葉っぱが浅く三裂(1枚の葉っぱに、
切れ込みがあり、3つに見える)するものは、
江戸時代に入ってきた品種。深く五裂(葉っぱが5枚のように見える)
して裂片の先端が、丸みを帯びるものは、
明治以降に入ってきたものである。
     
  • 別名 

  • 特色 果物

  • 花期 初夏

  • 原産 アラビア南部

  • 科  クワ科

 



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

敗戦後の食糧難の時代、友達の家にあり、子供のおやつがわりに、
もぎとって食べさせてもらいました。
イチジクは、葉っぱでも実の外側の皮からも、白い乳液が出ます。
まだ実が熟してないのを食べると、白い乳液でしびれます。

日本の生産を見ると、西日本が圧倒的に多いです。
イチジクは生で食べるものだと思ってたら、
1970年代頃から、料理に出てきてビックリ。
洋食が人気が出てきた頃です。西洋野菜は1950年頃です。

イチジクの木も道路側にあり、食べないから、
誰かがとって行くようです。


「多肉植物はサボテン?」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「多肉植物はサボテン?」サボテンは多肉植物と分類が違う!花や植物の話!


ゲッカビジン

多肉植物と言っても種類が、もの凄く多いです。
園芸界は、多肉植物の種類が非常に多く、
サボテンも多肉植物に含まれますが、サボテン科と、
その他の多肉植物を分ける事が一般的だそうです。

園芸店では、よく見かけるオーソドックスな種類 、
人気がある種類、見た目がおもしろい種類などを、
「属」や「科」ごとに分類して、比較的手に入り易い、
品種に絞って販売してます。

ユキノシタ目ベンケイソウ科マンネングサ亜科マンネングサ属
セダム、エケベリア、カランコエ、アエオニウム、クラッスラ
ハオルチア、ガステリアなど。

クサスギカズラ目ツルボラン科ハオルチア属。
ユーフォルビア、この中にハナキリンがあります。

キントラノオ目トウダイグサ科トウダイグサ属。
リトープスなど。

ナデシコ目ハナミズナ科リトープス属。




リュウゼツラン

多肉植物は、葉、茎または根の内部の柔組織(じゅうそしき)に、
水を貯蔵している植物の総称。
砂漠や海岸のような乾燥地帯に生育するものが多い。

多肉植物は色々な系統をもち、サボテン科、アロエ科、
ハマミズナ科、ベンケイソウ科など多くの種が、
多肉化した科もあり、科の中のごく一部の種のみが、
「多肉植物」と呼ばれる場合もあるそうです。
多肉植物は、流通している品種のほんの一部です。

植物体全体が多肉であるのは、ロゼット状のベンケイソウ科など、
普通の草の姿で、茎も葉も分厚くなっている。
葉が厚くなっているものは、リュウゼツラン(テキーラの原料)
の仲間やメセン類がある。

花の種類が多くて名前が覚えられません。
一般的に見られるのは、マツバギク(ハマミズナ科)、
マツバボタン(スベリヒユ科)、マンネングサ類などです。

少し注意してれば、ベンケイソウ、高山植物のイワベンケイ、
アロエ、ゲッカビジン、ガガイモ科などで見られます。


ベンケイソウ


アロエ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ベンケイソウを植えてますが、ゲッカビジンと同じように、
葉っぱを切って、切り口を乾燥させるため、数日置いておき、
それを土にさせば増えていきます。
ゲッカビジンの時は、みなさんに喜ばれました。

多肉植物を園芸店などで見かけたら、購入する前に、
お店の方に管理方法を聞いてみてください。
きっと丁寧に教えてくれると思います。

寄せ植えなどで楽しんでる方も多いです。









「シモツケ、シモツケソウ」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「シモツケ、シモツケソウ」名前が似てるが木と草!花や植物の話!



花の名前には、似てる名前があります。
間違いやすいです。間違って覚えてしまいます。
間違って覚えた人が言うと、信じてしまいます。
それほどわずらしい名前があります。

シモツケ、シモツケソウ、カノコソウ、キョウガノコは
わかりにくい花の名前です。
花を見て少し違うのは、カノコソウと他の3種類です。
他の3種類は、花を見ても見分けがつきにくいです。

カノコソウ(鹿の子)は、つぼみを上から見ると、
淡紅色の蕾と咲きだした白い花が、鹿の子絞り染の模様に、
似てるから付いた名前です。
キョウガノコをカノコソウと覚えてる人もいます。
間違いです。別の花です。

自生で見つけることは不可能なので、
植物園で探して、見比べるしかありません。
シモツケとシモツケソウは山中にあります。



シモツケ、シモツケソウ、カノコソウ、キョウガノコは、
わかりにくい花です。さらにアスチルベが加わります。
シモツケは木です。シモツケソウは草です。
キョウガノコは園芸種です。自生はしていません。

カノコソウは、ハルオミナエシの別名があるように、
オミナエシに似ていて自生してます。

似てる花を、どうやって見分けるか。
葉っぱや茎を見るが、わからない場合は、触ってみる。
それでも咲いてる花を、ひと目で見分けるには難しいです。

キョウガノコは古くから園芸種として、
愛用され茶花や庭園にあります。
シモツケに似ているが、咲いてる姿と葉が違います。
また、シモツケソウに似ているが、大振りの花形で違います。

シモツケとシモツケソウの違い。葉っぱが違います。
シモツケの葉っぱは、細長い葉っぱです。
シモツケソウの葉っぱは、モミジの葉っぱに似ています。
花はアスチルベに似ています。
高山1500メートル位に行けば両方とも見られます。

遠眼ではわかりにくいですが、葉っぱを観察してください。
本当にわかりにくい花々ですね。


ゲンペイシモツケソウ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

シモツケソウは日本固有種です。
シモツケとシモツケソウは山中に行けば見られます。

伊豆ササユリ園にもあります。
山梨県櫛形山に多いです。
手前の甘利山にも、山頂近くの道の横に2つあります。
長野県池の平にもあります。

わかりにくい花も、その場でわかっても、すぐ忘れます。
それぞれ違った花と特徴を、
写真に写して保存するのが、一番いいかもしれません。

何年後かに、あなたは人生変わったと。花のある
素晴らしい、楽しい生活で人生を送ってください。
花を手で採るより、写真で撮りましょう!
写真家 高橋克郎より。


「ツマベニアナナス」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「グズマニア」アナナスはフランス語でパイナップル!花や植物の話!



ツマベニアナナスは、グズマニアとも言います。
花の周りを覆う赤、黄色、紫など、きれいな色の花だと思われるが、
実は葉っぱ(苞)で、その中央に小さな花が咲きます。

ツマベニアナナスのアナナスはフランス語でパイナップル。
ツマは先端。
先端から赤くなるパイナップルと言う意味になります。

花(苞)が終わったグズマニアは、
二度と花が咲かない言われています。
株分けは、親株の脇から出てきた子株を切り離して、
鉢植えにすれば、また花をつけてくれます。
根がつくのに、1~3カ月かかり、
水は真上からかけて、花(苞)の中心の花に、
水を貯めるようにしてください。



中南米の熱帯雨林に約120種が分布するアナナスは、
パイナップル科の総称。そひとつにツマベニアナナスがあります。
園芸品種も含め、4000品種以上もあります。

主に樹木や岩の上などに自生する着生植物です。
花茎につく葉っぱ(苞状葉)が鮮やかな赤や黄に色づき、
目立ってとても美しいです

葉の構造がロゼット状で、
雨水が自然に中心の花の部分に貯まります。
また葉っぱからも、貯まった水から吸水しますから、
自然界で生息していく、合理的な仕組みなのでしょう。

グズマニアの名前は、
スペインの自然科学者グスマンの名前から命名。
     
  • 別名 ツマベニアナナス

  • 特色 

  • 花期 5~10月

  • 原産 中南米

  • 科  パイナップル科

 



いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ツマベニアナナスとグズマニアは、
最初、別な花だと思ってました。
品種がたくさんあるからでしょう。
写していくうちに、おかしい、同じ花じゃないかと。

そして調べるようになって、ツマベニの意味がわかり、
アナナスがフランス語の名前。
ひとつの花を知るのも努力がいります。