好きで仕方ない

あまりにも、多く利用者がいる曜日に、末っ子と、もう一人、ヘルプを頼む。

「こんなにしんどくて、辞めたくなれへんの？」

末っ子が訊いてくる。

「しんどいよ。けど、子どもには会いたい。別れたくない。だから辞めたいとは思えへんよ」

自分の体が、10個くらいあって、もっと、子どもたちに関わりたい。

でも、自分のからだは一つしかない。

信頼できる同僚に頼るほかはない。

一週間は、あっという間に過ぎてしまい、年齢だけが重なっていく。

負けないために、毎朝、１０分程度のストレッチや腹筋背筋などを心がける。

子どもたちを抱きかかえる力を衰えさせないために。

そんな努力を底の方に持つ。

それが、子どもを守ること、充実したトレーニングを行うことに繋がると思う。

自分を高めたい。

安全と安心を提供できる施設にしたい。

子どもたちのことが好きで仕方ない。

ひとりひとりを、抱きしめたい。