当会の型3番は
単鞭 → 右高探馬 という順で始まります。
ではどうして
(右)高探馬 → 単鞭じゃないんでしょうか?
それは、逆になると相手をストップできないためです。
単鞭は、攻撃をしているのはそうなんですが
実際は攻撃の前間(相手を崩している)という役目をしている業です。
つまりは、
相手に対して高探馬を繰り出すための前座という位置づけです。
しかしどうしてなの?
と問われるかもしれません。
それは技を出すという、武術の根本の原則があるからです。
技は出すべき環境が整ってから出します。
高度な戦術があってから出すものといえます。
相手の反撃がほぼないという安心を手にしたのち出します。
この理屈が分からない場合は
核戦争で考えてみればわかります。
核ミサイルは簡単には撃ちませんし、撃てません。
撃てば、同じ反撃つまり核攻撃にあうからです。
しかし、決定的に反撃がないと分かれば戦術核を使うかもしれません、可能性は零じゃない。
技も同じです。
スポーツのような打ち合いはまた別です。
当たれば、斬られればダメージが大きい、程度のものほど
技を出す、使うタイミングは自分への攻撃が薄い(ほぼない)ときに限られます。
相手も自分も「失明した」では元も子もないからです。
単鞭は、そういう意味で
絶対に高探馬の直前に使っちゃう必要があるというので納得していただけましたでしょうか?
型3.のレッスンで質問して頂けたら
そのカラクリはお教えいたします。