
北アルプスに登るのも
あと何回、何十回できるかは知りません。
人の手の入っていない
標高2000メートル以上の森林限界を超えるところを歩いていると
故郷になぜか帰ってこられた気持ちになります。
私は、以前和歌山県龍神村の山中で女性の死体を見つけ、田辺市から警察が車で
2時間30分くらい一緒にいたことがあります。
北アルプスでも富山県警(山岳救助隊員)から
(今年の話)あなたが登られてきた、昨日に高山病で55歳の男性が残念ながらいってしまいました・・・・
いろんな事故死を聞いても
山の中(つまり大自然)での死は、特になんの感傷もなく
不謹慎ながら輝きさえ感じられます、それは自然のなかに居る人のありのままの姿だからです。
私は、山に行くなとよく母などから言われますが
山でもしなにかあっても、いまこうして登山していると
恐怖というものが実感できません、いやむしろ自然の一部であると再認識させていただき
60兆個の細胞が喜んでいる、自然と一体化して。
そんな気分になります。
山というのは、不思議な魔力を持っています。
共感していただかなくても結構です、私も以前は
山で遭難なんて・・・バカみたいと思っていました。
でもここに生命の原点があるんです。