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paragliding in Amakusa

Making the Most of the Day

2013-04-30 20:45:38 | Tuesday Tip
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翻訳:Masami Yatsugi
翻訳版:Cross Country Magazine Tuesday TIP

今週のTuesday TIPも、「サーマルフライング」(ブルクハルト・マルテンス著)の新版からです。

一日がまだこれからというときにバレーウインドの中へ降下していくはめになったとしたら、自分に残された選択肢を慎重に吟味する必要があります。

... たいていの場合、ソアリングできる場所が1つや2つはおのずとわかるはずですが、正しい場所を選択することが重要です。

背後にある山といい具合に接続しているリッジを探しましょう。このようなリッジは離脱が簡単です。

よくあるのは、日没までソアリングできるものの上げ切って離脱できない小さなリッジを見つけることです。早い時間にそのようなリッジに取り付くことは、あっけなくランディングするよりも悲しい出来事かもしれません。

望ましいのは、バレーウインドよりも十分高い場所にあるリッジです。強いバレーウインドはサーマルの発達を妨害する作用を及ぼすためです。

サーマルフライング:新版がwww.xcshop.comで購入できます。

サーマルのトリガ

2013-04-26 11:52:30 | Tuesday Tip

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翻訳:Masami Yatsugi

翻訳版:Cross Country Magazine Tuesday TIP


今週のアドバイスは、Dennis Pagen著「Understanding the Sky」からです。


... サーマルの前段階の空気は、成長しながら何十分も地面にとどまることがあります。

これは不安定な状態ですが、サーマルになるには上の冷たい空気を突き抜けて下に空気の流れができなければなりません。

暖かい空気が拡大を続けると、突風ではがされるか、大きくなりすぎて拡大が緩やかになり冷たい空気に側面から押されるまで地面にとどまります。

サーマルが突然解放されるきっかけのことをトリガと呼びます。

サーマルのトリガには、通過する自動車、パラグライダーのランディング行為、牧草地を移動する羊たちなど、様々なものがなり得ます。

傾斜地の上を通過する影さえサーマルのトリガになることがあります。影の影響で太陽による加熱が止まると、傾斜地が数分間で急速に冷やされます。これにより、冷たい空気の塊が急激に形成されて傾斜をすべり降りていきます。これがトリガとなり、途中にあるサーマルの前段階の空気を地面から解放します。

「Understanding the Sky」は、www.xcshop.comで購入できます。

:ビギナー向けXCフライト計画法::

2013-04-18 23:38:49 | Tuesday Tip
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翻訳:Masami Yatsugi
翻訳版:Cross Country Magazine Tuesday TIP

今週のTuesday TIPは、「サーマルフライング」(ブルクハルト・マルテンス著)からです。

:::ビギナー向けXCフライト計画法:::

XCをしたいと思うパイロットは、正しくサーマル飛行ができなければなりません。しかも、大きくてスムーズなサーマルだけでなく、地面の近くにあるできたての小さくてラフなサーマルも使いこなす必要があります。

途中でアウトランディングしてしまうことを恐れないということも重要です。これは練習で克服することができます。たとえば、ホームエリアでいつもとは違う場所を選んで降りたりする練習です。

パラグライダーでは、これは大した問題ではありませんが、ハンググライダーの場合は少しハードルが高くなります。アウトランディングできるか確認するためだけにXCの計画ルートをクルマで走ったというハングのパイロットに会ったことがあります。

最後に、家に帰ることについてあまり心配しないことです。私は心配しません。いつかはどうにか帰り着けることがわかっているからです。

XCフライトをするための最も重要な法則は、次の通りです。

1.成功の秘訣はより高く飛ぶことです。低く速く飛ぶのではなく、リフトは全部使いましょう。

2.常に最良滑空比で飛びましょう。

3.サーマルを見つけたら、途中で諦めず使い切りましょう。

最後に、目的地を研究します。オンラインでトラックログを見たり、他のパイロットに相談したりします。自分の頭の中、地図、GPSにルートを自分で描きます。谷越えの計画を練り、スタックしそうな場所やスピードが遅くなりそうな場所について考えます。

そして最後に、楽しむことを忘れずに。楽しいからこそのXCです。


「サーマルフライング」は、www.xcshop.comで購入できます。


老いた雲

2013-03-29 10:12:11 | Tuesday Tip
Tuestips33翻訳:Masami Yatsugi
翻訳版:Cross Country Magazine Tuesday TIP
(黄色い雲って見たことないなぁ)

今週のアドバイスは、Dennis Pagen著「Understanding the Sky」からです。

老いた雲

老いた雲は死ぬのではなく、ただ消散する。

雲の消滅過程はソアリングするパイロットにとって特別な意味を持つ。なぜなら我々パイロットが使える唯一の技は、活動中の雲の下を飛び、サーマルを乗り継いで新たな高みと新たな地平線に到達することだからだ。

このため、若い雲と老いた雲を見分けることが重要だ。

消え去る雲は水分を失って乾燥していく雲だ。この乾燥過程では、小さな粒子から先に消滅していく。

このことは雲の外観を変化させる。粒子の大きさが違えば光の反射の仕方も違うからだ。

通常、老いた雲は若い雲に比べ鈍く黄色がかった色合いになる。これは微妙な違いだが、鍛錬によって見分けることができるようになる。

老いた雲はエッジ部分がソフトという点でも、くっきりとした境界を持つ若い雲との違いがある。


Dennis Pagen著「Understanding the Sky」は、www.xcshop.comで購入できます。