硫黄島での生活はブログで書いた通り早朝からの戦跡めぐりお昼前から夜までの勤務が大半であった。
私がアルバイトで行った2023年は下記のように毎日をすごした。戦跡巡りが渡島の目的だったので雨の日以外は大体午前4時前後に起きていた。5月の日の出は4時30分頃で朝は涼しく過ごしやすかった。ただ日が昇ると暑く外を歩いていると汗だくになった。朝食は6時30分頃と決まっていたが、それでは戦跡を見て回る事もままならない、朝食は抜きにするか食堂勤務という事もあってメニューにパンがある時は食べ残ったパンを持ち帰り、戦跡巡りの途中での朝食にあてがった。10時30分頃から仕事の準備にかかったので遅くても9時頃には外出先から帰った。帰ったら先ず汗だくな体をシャワーで流した。在島中は幸い雨に恵まれ取水制限がなく何度でもシャワーに入れた。
10時30分頃から仕事に掛かり、2度の食事と途中1時間程度の休憩をはさんで19時過ぎまでが仕事である。仕事は別ページでも触れたが2日もすればなれる単純作業である。私は一緒の部署の方にも恵まれたのでストレスの少ない職場だった。仕事が終われば洗濯機の台数が限られているので先ず洗濯にとりかかった。朝着た服や仕事着は汗だくなので出来るだけ洗いたかったが、取水制限なく洗濯ができたのは本当にラッキーだった。洗濯機を回すと急ぎシャワーを浴びる、スッキリした後は仲が良いバイト仲間と毎日お酒を飲む日々。お酒の補給は自衛隊の売店が週3回午前10時過ぎから開いていたし、違う勤務帯のバイト仲間に鹿島建設の売店で買ってもらうように頼めたので潤沢で問題なし。お酒を飲んでいる間に洗濯が終わり部屋の洗濯ロープで物干しをする。(エアコンは高級品が付いていたので衣類乾燥もばっちり)なんやかんやいっても23時頃には毎日寝ていた。夜遅くまで米軍は訓練をしていたが見学に行くほど余力はなく、逆にF/A-18スーパーホーネットの凄まじい排気音も気にならなくなるほど疲れてすぐに寝れた。(まあ戦闘機好きなので排気音を聞くと通常は興奮して目が覚めるたちなのだが)こんな風に約2週間強休みは1日もなく働き続けたが本当に楽しい期間をすごした。最初は1直の方が日中を有効に使えるので良いと思っていたが後々考えると日中は日光がきつく外歩きもままならないので朝の時間を有効につかえる2直で良かったなと思った。でも米海軍の離発着訓練を間近で見学できなかったのは心残りか。
それと携帯電話やインターネットの事情だが2023年時点では4キャリア使えたがドコモ以外は今一、ドコモにしたって通信速度が遅くLINEのスタンプでさえ遅れて送られてくる状態だった。音声通話はまあまあだった。
だがなんだかんだ言っても3週間という時間が作れる人にはお勧めのアルバイトです。ですが馬毛島の自衛隊基地が完成すれば米海軍空母艦載機の着陸訓練もそちらになるみたいでいつまで硫黄島の短期アルバイトがあるか分かりません。硫黄島に多少でも興味がある方は他の方法ではなかなか行くことが出来ないのでお勧めです。また短期アルバイトというお気軽な手段ではあるが、硫黄島は島全体が戦争遺構のようなものだから英霊には敬意をもって訪れた方が良いだろう。それと島の自衛隊、米海軍の方々は皆さん親切で食堂勤務の我々にも敬意をもって接してくれた。食材の倉庫搬入作業を一緒に行った海上自衛隊補給隊の皆さんもテキパキ働ていて非常に印象が良かった。海自司令の指導の賜物だろう。渡島中にちょっと知り合いになって、硫黄島唐辛子をお土産にくれた海上自衛隊のS一尉、私が硫黄島から帰る寸前、道路で偶然出会った時に全力で手を振ってくれた海上自衛隊のT一尉元気だろうか。