平成27年5月9日(土) 晴れ のち 時々雨
普段と変わらない朝、なかなか起きてこない息子をいつものように大きな声で起こし、いつものように一緒に朝食を食べ、おらが静かにニュース番組を見ていると息子は黙って何も言わず、お母さんに車で送ってもらって出て行った。
この日は我が息子たちが頑張ってきた部活動の集大成、高校総体の日。天気も良く、絶好の競技日和である。
一つ一つの行事が終わるごとに残る高校生活もカウントダウンされ、何かをやる事を通して一歩一歩逞しくなっていく息子をみると親としては嬉しいやら寂しいやら、自分のやる事がこれ以上なくなっていってしまうような切なさが込み上げてきます。
勝ち残れば県大会もありますが厳しい部活ではなく楽しい部活、強いチームではなく楽しいチームでもあり、なかなか勝ち残るのは容易ではありません。みんなで楽しく部活動をやってこれたという事は、ある意味で思い出深い部活動だったとは思います。優秀な結果が残せればさらにいいのですが、高校の競技では推薦等で選ばれた選手を揃えるところもあり、ましてやそういうチームは息子たちの何倍もの努力と時間をその競技に費やしてきているのです。そんな強者を相手に簡単に勝ち残れるほど世の中甘くはありませんが、ただそういう相手にも臆することなく、結果を気にせず堂々と向かっていってほしいものです。
仕事も溜まってはいるのですがそんな事は言ってもいられず、息子たちの最後になるかもしれない雄姿を見るために試合開始の時間に合わせ、家を出ます。はやる気持ちを抑え高ぶる気持ちを落ちつかせながら会場に着くと、間もなく試合の時間でした。
試合が始まる!
ドキドキしながらその時を待ちます。
そして一回戦が始まるその時がやってきました。
試合が始まると勝負は一方的で、息子の学校はあまり時間がかからずに負けてしまいました。
そして応援席で試合を見守る息子の雄姿(?)と女子の試合(?)をよく目に焼き付け、妻と試合会場を後にしました。
車に乗りあっけなく試合が終わってしまった会場を後にし、二人ともしばらく黙っていましたが、
「さて、これからどうすっか?」
と妻と悩みます。
「昼飯食うには早いし」
「天気もいいし」
「迎えなんて何時に呼ばれるか分かんねし」
「せっかく出てきてただ家に帰るのもなんだし」
「仕事ももう少し後から行くつもりだったし」
実ははじめからそのつもりでしたが、お出かけモード全開です!総体終了後の虚無感なし!
「山寺でも行く?」
「行ぐべ!」
と山寺行きが決定しました。雪がとけてからまだ山歩きにも行けず仕事で座ってばかりなので、足慣らしにはちょうどいいと思います。
そんなに時間もたたずに山寺に到着。有料駐車場のおばちゃんたちの誘導に背き、芭蕉記念館の方に向かいます。風雅の国等を見てから園内を散歩。白い花が。
新緑の中に目的の場所が見える。
俳句を詠んだ石が飾ってある。
車道に下りる道から
この下り道ですれ違った女性(彼女らは登り)が、
「山寺よりきついね」
と話しながら上がっていきました。
立石寺の入口
その階段
いろんなところにお参りし、その度にお賽銭を入れるので山門に向かうまでに小銭がなくなってきました。奥の院まで小銭をもたせねば。
山門でお金を払い、階段の待つ修験の道へ。
日頃ぐうたらな夫婦二人して、早速息が切れてきます。有数の観光地だけあって色々なお客様がおりますが、年配の方にも達者な方が多く、皆と同じ歩みで登るのは容易にござらん。修業の道の険しさを身体をもって痛感いたす所存でござる。
階段がキツくて右に左に見える石碑のようなものを見つけては足を止め、一つ一つ拝むふりをして後ろから来る人達に道を譲り休みます。足慣らしじゃなく、本当に修業のようでした。
若い観光客も多く、清楚なワンピースにパンプスやスカート姿の女性もこの急な階段を登っていきます。彼女らの後ろになった時だけおらの加速装置が作動しなんとかついて行けますが、妻に
「待って!こわい!」(「怖い」じゃない)
と言われ加速装置がオフになってしまいました。修験の道においてもまだ余計な煩悩が頭の中を占めているようです。不埒な自分を戒めるべく、妻のバッグも背負って汗をかきながら厳しい階段を登ります。
休み休み、何とか奥の院に到着。
この厳しい修行で少しは煩悩が取れたでしょうか?
下りは、景色を楽しみながらいろんなところに寄ってみます。
いい眺めです。いくら辛かったとはいえ、短時間にこれだけ登ったという事に驚きます。かなり急な階段だったことが今さら解りました。
下る途中で我ら二人とも足がプルプルいって、長く休みながらの帰り道でした。俳人松尾芭蕉の歩いた道で、もはやこちらは廃人寸前です。途中椅子に腰かけて休んでいると、ナウなヤングのスケ2人組がスマホでジャンプしているところを、キャーキャー言いながら何度も撮影しています。たぶん一番高く跳んだところをドンピシャで収めたかったのでしょう、廃人のような我々に比べ若者は元気です。
ようやく下山、来た道を戻ります。
先ほど「山寺より急だ」とおばちゃんたちが言っていた坂道。結構前後に歩いている人がいますが、もうゆっくりしか歩けず一向に進んでいる気がしません。急ではないのですが、セリフの気持ちが痛いほどよくわかりました。
途中、休んで花を撮影。模様がはっきりしています、何という花だろう?結構咲いていました。
汗で失った塩分・ミネラルをラーメンとまかない丼の昼食で補給、冷水をガブガブ飲んできました。スープの味はグッドでしたが、ゆで方が柔らかすぎたのと麺の長さがチョッチュネでした。
その後職場に入り仕事を進め、息子からの迎えの要請に大会会場に向かいます。試合が終わり帰るヤロべらとは別に、まだ強豪校たちは試合中でした。
何と、息子の学校も県大会出場だそうです。
お、おめでとう!部活を追っかけられなくなったらとーちゃん何もやる事がなくなって寂しくなるところだったよ。
普段と変わらない朝、なかなか起きてこない息子をいつものように大きな声で起こし、いつものように一緒に朝食を食べ、おらが静かにニュース番組を見ていると息子は黙って何も言わず、お母さんに車で送ってもらって出て行った。
この日は我が息子たちが頑張ってきた部活動の集大成、高校総体の日。天気も良く、絶好の競技日和である。
一つ一つの行事が終わるごとに残る高校生活もカウントダウンされ、何かをやる事を通して一歩一歩逞しくなっていく息子をみると親としては嬉しいやら寂しいやら、自分のやる事がこれ以上なくなっていってしまうような切なさが込み上げてきます。
勝ち残れば県大会もありますが厳しい部活ではなく楽しい部活、強いチームではなく楽しいチームでもあり、なかなか勝ち残るのは容易ではありません。みんなで楽しく部活動をやってこれたという事は、ある意味で思い出深い部活動だったとは思います。優秀な結果が残せればさらにいいのですが、高校の競技では推薦等で選ばれた選手を揃えるところもあり、ましてやそういうチームは息子たちの何倍もの努力と時間をその競技に費やしてきているのです。そんな強者を相手に簡単に勝ち残れるほど世の中甘くはありませんが、ただそういう相手にも臆することなく、結果を気にせず堂々と向かっていってほしいものです。
仕事も溜まってはいるのですがそんな事は言ってもいられず、息子たちの最後になるかもしれない雄姿を見るために試合開始の時間に合わせ、家を出ます。はやる気持ちを抑え高ぶる気持ちを落ちつかせながら会場に着くと、間もなく試合の時間でした。
試合が始まる!
ドキドキしながらその時を待ちます。
そして一回戦が始まるその時がやってきました。
試合が始まると勝負は一方的で、息子の学校はあまり時間がかからずに負けてしまいました。
そして応援席で試合を見守る息子の雄姿(?)と女子の試合(?)をよく目に焼き付け、妻と試合会場を後にしました。
車に乗りあっけなく試合が終わってしまった会場を後にし、二人ともしばらく黙っていましたが、
「さて、これからどうすっか?」
と妻と悩みます。
「昼飯食うには早いし」
「天気もいいし」
「迎えなんて何時に呼ばれるか分かんねし」
「せっかく出てきてただ家に帰るのもなんだし」
「仕事ももう少し後から行くつもりだったし」
実ははじめからそのつもりでしたが、お出かけモード全開です!総体終了後の虚無感なし!
「山寺でも行く?」
「行ぐべ!」
と山寺行きが決定しました。雪がとけてからまだ山歩きにも行けず仕事で座ってばかりなので、足慣らしにはちょうどいいと思います。
そんなに時間もたたずに山寺に到着。有料駐車場のおばちゃんたちの誘導に背き、芭蕉記念館の方に向かいます。風雅の国等を見てから園内を散歩。白い花が。
新緑の中に目的の場所が見える。
俳句を詠んだ石が飾ってある。
車道に下りる道から
この下り道ですれ違った女性(彼女らは登り)が、
「山寺よりきついね」
と話しながら上がっていきました。
立石寺の入口
その階段
いろんなところにお参りし、その度にお賽銭を入れるので山門に向かうまでに小銭がなくなってきました。奥の院まで小銭をもたせねば。
山門でお金を払い、階段の待つ修験の道へ。
日頃ぐうたらな夫婦二人して、早速息が切れてきます。有数の観光地だけあって色々なお客様がおりますが、年配の方にも達者な方が多く、皆と同じ歩みで登るのは容易にござらん。修業の道の険しさを身体をもって痛感いたす所存でござる。
階段がキツくて右に左に見える石碑のようなものを見つけては足を止め、一つ一つ拝むふりをして後ろから来る人達に道を譲り休みます。足慣らしじゃなく、本当に修業のようでした。
若い観光客も多く、清楚なワンピースにパンプスやスカート姿の女性もこの急な階段を登っていきます。彼女らの後ろになった時だけおらの加速装置が作動しなんとかついて行けますが、妻に
「待って!こわい!」(「怖い」じゃない)
と言われ加速装置がオフになってしまいました。修験の道においてもまだ余計な煩悩が頭の中を占めているようです。不埒な自分を戒めるべく、妻のバッグも背負って汗をかきながら厳しい階段を登ります。
休み休み、何とか奥の院に到着。
この厳しい修行で少しは煩悩が取れたでしょうか?
下りは、景色を楽しみながらいろんなところに寄ってみます。
いい眺めです。いくら辛かったとはいえ、短時間にこれだけ登ったという事に驚きます。かなり急な階段だったことが今さら解りました。
下る途中で我ら二人とも足がプルプルいって、長く休みながらの帰り道でした。俳人松尾芭蕉の歩いた道で、もはやこちらは廃人寸前です。途中椅子に腰かけて休んでいると、ナウなヤングのスケ2人組がスマホでジャンプしているところを、キャーキャー言いながら何度も撮影しています。たぶん一番高く跳んだところをドンピシャで収めたかったのでしょう、廃人のような我々に比べ若者は元気です。
ようやく下山、来た道を戻ります。
先ほど「山寺より急だ」とおばちゃんたちが言っていた坂道。結構前後に歩いている人がいますが、もうゆっくりしか歩けず一向に進んでいる気がしません。急ではないのですが、セリフの気持ちが痛いほどよくわかりました。
途中、休んで花を撮影。模様がはっきりしています、何という花だろう?結構咲いていました。
汗で失った塩分・ミネラルをラーメンとまかない丼の昼食で補給、冷水をガブガブ飲んできました。スープの味はグッドでしたが、ゆで方が柔らかすぎたのと麺の長さがチョッチュネでした。
その後職場に入り仕事を進め、息子からの迎えの要請に大会会場に向かいます。試合が終わり帰るヤロべらとは別に、まだ強豪校たちは試合中でした。
何と、息子の学校も県大会出場だそうです。
お、おめでとう!部活を追っかけられなくなったらとーちゃん何もやる事がなくなって寂しくなるところだったよ。
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