ぐうたらの嵐

ぐうたら子(50代)のマンガ絵日記

猫の事(6)

2018-06-20 | ペット

死んでしまった ネコの話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


4月2日(月)

久々にぐっすり寝て すっかり、元気になったワタシは

早朝、ちょっと、緊張しながら、雅クンを探した。



雅クンは 昨日と変わらぬ様子で、ちゃんと、生きていてくれた。





猫は 食べなく飲まなくなったら 4日ぐらいで死ぬって誰かのサイトに書いてあった。

今日は 食べなくなって、5日目だ。

でも、金曜と、土曜は 点滴したので、食べた事になるのだろうか?


雅クンは しんどそうだけど、まだ、死んでしまうようには 思えなかった。



雅クンは より、涼しい所を求めたのだろう、

今日は、風呂の戸の前に、寄り添っていた。





放っておいたら、カビだらけの風呂場に入って行く勢いだ。(・_・;)

ワタシは 雅クンが 入れないように 風呂の扉にロックを掛けた。


そしたら、諦めて、また、隅に戻っていた。



家族が 洗面所を使っても、お風呂に入っても

雅クンは、そこを 動かなかった。




「ご飯を食べていない」と、言う事実がなければ、

ただ、拗ねてそこに うずくまっているだけのようにも、見えた。





少し、毛並みが悪くなったような気はするけれど、

丸いカワイイ頭も、柔らかい体の手触りも、元気な時と そんなには、変わらない。

ただ、手足の肉球は冷たかった。

そして、少し、口が臭くなった。






「ホンマに、死ぬの? もう、死ぬの、止めたら?」

と、ワタシは 言った。

みんなも、言った。



それでも、ワタシは 病院に行こうとは、思わなかった。


あの食いしん坊だった雅クンが、もう、5日もご飯を食べない。

それは、もう、雅クンが、生きるのを止めるって、決めた…。と、言う事だと、思えたから。



横にもなれない辛い身体で 雅クンは、

相変わらず、冷たい床で じっと静かに うずくまっている。





ワタシは、その日 お風呂で、すっかり忘れていた 懐かしい光景を思い出した。






そう言えば、昔、雅クンは お風呂の前で ワタシ達を よく、待っていた。

ガラス戸に 黒い影が映っていた。

そして、時々、中折れドアを 押して、のぞいて来たりした。

可愛いかったなあ。

楽しかったなあ。


この数日、家族みんなが 胸の詰まるような苦しい気持ちで、

雅クンを 撫で、声をかけ、別れを惜しんで 悲しんでいたと、思う。

ワタシには、今までの人生での中で、一番辛い、別れだと、思えた。



その夜、雅クンは 水のようなものを 吐いた。

何にも飲んでないのに、不思議だな。と、思った。

おしっこも、1回だけど、上手にした。

ワタシは 次女子と また、リビングに布団を敷いて寝た。

毎晩、寝る前に、ダンナちゃんの部屋の隅や、風呂の前にうずくまる雅クンを 

ワタシ達は 遠慮がちに 部屋に連れ戻した。

しつこかったろうワタシ達に、最後は 諦めたように

雅クンは、自分のトイレの横に うずくまったりしていた。

今夜も、また、そうしようと、思ったみたいだった。


よたよたと、入ろうとした 雅クンは なぜか、入口で躊躇した。


それから 雅クンは、頭と前足を 手前に置いたまま、無理やり お尻を中に入れようと、した。 

(ように、見えた。)




雅クンは もんどりうって 転がるようにして ゲージに 入った。






ワタシは びっくりした。



こちら向きに座りたいのなら、トイレの中に 一回、入ってから座ればいいのに。

いつもなら、そうしてたと、はずなのに。

もしかして・・・もう、この、トイレの段差すら、辛いの? と、思った。


                         <続く>

   本日も読んで頂きありがとうございます。
人気ブログランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の事(5)

2018-06-19 | ペット

死んでしまった ネコの話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


4月1日(日)


ワタシ達 家族が、各々、忙しい この日も、雅クンはちゃんと、生きていてくれた。

4人が 留守の時間は ちょうど、長女子が家に居れた。

ワタシは 雅クンをよろしく!と、言って、家を出た。




家族のグループラインに 「雅クンが自分でベットに上がった」と、連絡が入った。

雅クンの「普通」を、
家族が喜んだ。



でも、その日も、雅クンは、相変わらず、水一滴、口にしなかった。

ゴハンにも、見向きもしなかった。




ダンナちゃんが、もう、病院行っても治らんのか?

と、聞いてくるので、喧嘩になった。

お金もかかるし、もう、歳もいってるし、もう、弱ってるし・・・

確かに 点滴をしてもらえば、水分や栄養が補給できるので 

雅クンはもう少し、生きる事が出来るとは思うけど、

それは 根本的な治療ではないので、何かわからない病気が 治るわけじゃない。




何より もう、雅クンは 水すら、飲んでくれない。




生き物が ご飯を食べない、食べられない、水も飲めない と、言う事は

もう、死ぬと言う事なのだと、思う。


雅クンも、本能で わかっているんだと、思う。







風呂の前や、部屋の隅の 冷たい床の上で

雅クンは 時折、顔を上げて、壁にアゴを持たせかけるようにして、うずくまっていた。

息が苦しいのかもしれなかった。





横にならないのは なったら 何かが辛いんだと、思う。

しんどいのに、その体を横たえる事も出来ない雅クンは、

今、すごく、すごく 辛い状況にあると思う。






それでも、独りで じっと、静かに耐えている 雅クンを見ていると

ワタシには、雅クンが 頑張って、死のうとしてるように見えた。





スマホで ググったら、最期の時は 一緒にいてあげましょう。

とか、書いてあった。

でも、雅クンは 冷暗所を求めて うずくまるので、

ずっと、側で見ているのは難しかった。



この夜、ワタシは 廊下に置きっぱなしだった ウェットフードの箱を

2階の押入れに 押し込んだ。

見ると、ため息が出て、無性に悲しくなるから。




これを注文した時は こんな日が来るなんて想像していなかった。

もちろん、届いた日にも。


わかっていたら ドライフードに混ぜて 1日1袋、なんてケチケチせずに、

全部、美味しいウェットフードを あげたのに。




これからも、ずっと、食べ続けると、思っていた。








雅クンが調子悪くなる前、ワタシは、パートや、用事が立て込んで、ちょっと 忙しかった。



雅クンが 調子悪くなってからは、

ワタシは、昼も夜も、四六時中、雅クンの事を考えていた。

家にいる時は、15分置きぐらいには 雅クンの様子を見ていた。

用事は ちっとも、進まなかった。

夜中も、何度も 起きて、雅クンを 見た。

その時、雅クンが 一体、どうなるのかと 想像すると、とても、怖かった。


今日は 用事が2つ重なって、朝から夕方まで 出たり、入ったりしていた。

ワタシは、疲れていた。

明日は パートもあった。


ワタシは その夜、
2階で、一人で寝る事にした。






悲しみや不安や 疲れで やけくそになった ワタシは(お酒も呑んでたけど(^_^;))

「もう、起きたら、死んでても、いいわ!」

と、言うぐらいの、やけくそな気持ちで その夜、一人で 床に就いた。




ワタシは 家族やワタシが 各々、忙しかった今日まで、

生きててくれただけで、充分だと思った。


               <続く>

  いつもありがとうございます。
人気ブログランキング   地震、早く終息しますように。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にのちゃん、おめでとう!

2018-06-17 | 

 


にの、35歳、おめでとう!



ブラックペアン、毎週楽しみに見てるよ。
やっぱり、にの、カッコイイね! ( *´艸`)♪



35歳も応援するね!(*´▽`*)ノ
そーっと、だけどね!(笑)



にほんブログ村  いつもありがとう!


人気ブログランキング

そう言えば、だいぶん前だけど、翔ちゃんのラプラスも観に行ったよ。
広瀬すずちゃんが可愛くて、豊川悦司さんが、怖すぎたよ(笑)

それから、相葉ちゃん、ドラマやね、楽しみにしてるよ。
「甲子園は、5年ぐらい前からよく来てます」とか、朝のテレビで、また、言ってたね。(^_^;)
5年・・・(^▽^;)(笑)ええんやで、ええんやで。
そんな相葉ちゃんが、大好きやで(笑)
相葉ちゃんの幸せも、応援するね。(´ー`)ノ
もう、ワクワクも、グッズだけ買いに行くパワーもないけど、時々、贅沢絞り買って、こっそり応援してるね。
最近、なんだか 騒がしいけど、みんな、身体に気を付けて 頑張ってね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の事(4)

2018-06-16 | ペット

死んでしまう前の 猫の話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


3月31日(土)


この朝も、雅クンは 変わらず、水もご飯も受け付けなかった。


雅クンの為に 作ったご飯は レイちゃんが 残さず、平らげてくれた。



ワタシは 雅クンを 病院に連れて行った。

もう、病院に行っても 治らないけれど、無理な延命をするつもりもないけれど

うちの家は 次の日、みんなが 忙しかった。


ワタシは 朝から、ほぼ、一日、用事があったし、

みんな、各々、時間差はあったが、外出の予定があった。


だから、今晩や、明日に、雅クンが死んだら 嫌だった。

ワタシは、病院で

「もうちょっと・・・
生きてて欲しいんですよね。」と、言った。





昨日は まだ、威嚇する元気があった雅くんは 今日はもう、だらんとして、何も言わなかった。

でも、体温は 戻ってますよ。と、言われた。

嬉しかったけれど、こんなに弱々しくなった雅クンが 

また、復活するとは 思えなくなっていた。

「じゃあ、また、明日。」と、言われたけれど、

「・・・明日は 用事があるので来れません。」と、言って、ワタシは 病院を後にした。


家に帰ってから、しばらくして、

ワタシは 雅クンを 箱のまま、2階へ連れて行った。

大好きだった出窓に 箱を置くと、ほとんど動かなかった雅クンが

顔を動かして、下を 覗き込んだ。



泣けた。


それから、箱のまま、ベランダへ 連れて行って 無理やり そこからの景色を見せた。


そういえば、最近は ベランダに出る事が あまりなかった。

寒いからだと、思っていた。

最後に 雅クンが、ベランダの桟の上に登ったのを 見たのは、


大好きだった室外機の上で、寝ていたのは いつだったか、

さっぱり 思い出せなかった。

ちょっと、痩せたとか、高い所から 降りるのが 辛いそう、とか、思っていたけど、

でも、本当は 雅クンの事を全然、見ていなかった自分に 気が付いた。


きっと、もう、近い将来・・・とは、思っていた。

今年の「夏」は 大丈夫かと、本気で 心配していた。

けれど、「それ」は、もっと、もう少し、先の事だと、思っていた。

もっと、弱った時間が たくさんあって、それからだと、思っていた。




この夜の事は もう、あんまり思い出せないけれど、

ワタシ達は、雅くんばっかり、見てたと、思う。

大丈夫?って、心配したり、

死なんといてーと、頼んだり、

大好きやで。と、言ったりしたと、思う。


雅クンは 相変わらず、風呂場の前や 部屋の隅で うずくまっていた。



ワタシと次女子は、また、リビングで 雅クンと 一緒に寝た。

ワタシは 夜中も、何度も、起きて、雅クンが生きてるかどうか、確かめた。


スマホで色々、ググったら、黒いうんこが 出たら死ぬとか、

死ぬ前に 老猫がとても、苦しんだ話とかが たくさんあった。


ワタシは、小さい頃から たくさんの小動物を飼っていたけれど、

セキセイインコも ハムスターも 亀も、金魚も

朝、起きたら、学校から帰ったら、死んでいた。



独身の頃、飼ってた猫と、学校の時のミーコは、両方とも、引越し先で 脱走したまま、帰って来なかった。

中学の時、拾った犬は 親せきが引き取ってくれて、幸せに暮らしたと、聞いた。

ワタシは 犬や猫の 死んだ瞬間を見た事がない。


雅くんが、死んでしまう悲しみと共に、

その時、一体、どんな怖い事が起こるのか、ワタシは 不安で一杯だった。

                          <続く>


人気ブログランキング    いつもありがとう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の事(3)

2018-06-15 | ペット

死んでしまう前の ネコの話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


雅クンは 点滴で 
お腹、タポンタポンになって、帰って来た。

体がとても、重そうだった。



雅クンは、レイちゃんに絡まれて、仕方なく、自分のゲージ中に、帰った。






もう、いつもの「ゲージの上」に登る元気も なかったようだ。

けれど、やっぱり、居心地が悪かったらしく
降りようとして、

落ちたらしい。





歩き方も ゆっくりで 時折、腰が抜けたようにふらついた。

雅クンは、結局、お風呂の前に 落ちついた。



もう、気温は 思い出せないけど

3月の終わりは そんなに暑くなかった。

ワタシは雅クンの 症状をググった。

いろいろググっていたら、猫が死ぬ前の行動に行きついた。

食べない。

飲まない。

ずっと、目を開けている。

冷たい床で寝る。(体温が下がると、冷たい所の方が心地良いらしい。)

それは、全て、雅クンの行動に当てはまっていた。


ああ、雅クンは 本当に、死ぬんだ・・・と、思った。


三女子が 寒いだろう、と、箱を持って行った。

そしたら、雅クンは そこに自分で入ったらしい。

それなら、と、ワタシは トイレを、横に置いた。

雅クンはそれを じっと 見ていた。



雅クンは、ゴロゴロと喉を鳴らして ワタシの手をたくさん舐めてくれた。

トイレを持ってきたお礼を言っているようだった。


いつも、適当にやめるのに、何回も、ずっと、舐めてくれた。


「それ」が、最後になるとは知らず、ワタシは 早々にそこを離れた。


だって、お風呂の前の 階段の下は 結構、寒かったから。



それから、ワタシは 落ち着かないので、タバコを吸ったり、猫について、ググったりした。



そして また、雅クンの所へ行ったけれど

雅クンは もう、ゴロゴロも言ってくれなかったし

ワタシの手を舐めても、くれなかった。





でも、午後に ワタシが留守の時、雅クンが 自分で、コタツに入ったそうだ。

三女子が ラインで知らせてくれた。




ワタシ達は また、元気になるんじゃないかと 喜んだが

しばらくして雅クンは また、部屋の隅の冷たい床に戻ったそうだ。





その夜の事は、他には あまり、思い出せない。

たぶん、みんなが各々、雅クンを 心配したんだと思う。


夜は ワタシと、次女子は また、リビングで雅クンと、寝た。

雅クンは もう、2階に上がる元気もなかった。

箱に入れても、すぐに、部屋の隅の床や、風呂の前に ゆっくりと、移動して行った。

                           <続く>

 

  本日も お読み頂き、ありがとうございます。
人気ブログランキング    ダラダラと、なかなか、進まなくて、ごめんなさい。


ひょっこり。

ひょっこり。雅クンが居なくなって、毎日、退屈そうなレイちゃんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする