死んでしまった ネコの話です。
悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。
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4月2日(月)
久々にぐっすり寝て すっかり、元気になったワタシは
早朝、ちょっと、緊張しながら、雅クンを探した。
雅クンは 昨日と変わらぬ様子で、ちゃんと、生きていてくれた。
猫は 食べなく飲まなくなったら 4日ぐらいで死ぬって誰かのサイトに書いてあった。
今日は 食べなくなって、5日目だ。
でも、金曜と、土曜は 点滴したので、食べた事になるのだろうか?
雅クンは しんどそうだけど、まだ、死んでしまうようには 思えなかった。
雅クンは より、涼しい所を求めたのだろう、
今日は、風呂の戸の前に、寄り添っていた。
放っておいたら、カビだらけの風呂場に入って行く勢いだ。(・_・;)
ワタシは 雅クンが 入れないように 風呂の扉にロックを掛けた。
そしたら、諦めて、また、隅に戻っていた。
家族が 洗面所を使っても、お風呂に入っても
雅クンは、そこを 動かなかった。
「ご飯を食べていない」と、言う事実がなければ、
ただ、拗ねてそこに うずくまっているだけのようにも、見えた。
少し、毛並みが悪くなったような気はするけれど、
丸いカワイイ頭も、柔らかい体の手触りも、元気な時と そんなには、変わらない。
ただ、手足の肉球は冷たかった。
そして、少し、口が臭くなった。
「ホンマに、死ぬの? もう、死ぬの、止めたら?」
と、ワタシは 言った。
みんなも、言った。
それでも、ワタシは 病院に行こうとは、思わなかった。
あの食いしん坊だった雅クンが、もう、5日もご飯を食べない。
それは、もう、雅クンが、生きるのを止めるって、決めた…。と、言う事だと、思えたから。
横にもなれない辛い身体で 雅クンは、
相変わらず、冷たい床で じっと静かに うずくまっている。
ワタシは、その日 お風呂で、すっかり忘れていた 懐かしい光景を思い出した。
そう言えば、昔、雅クンは お風呂の前で ワタシ達を よく、待っていた。
ガラス戸に 黒い影が映っていた。
そして、時々、中折れドアを 押して、のぞいて来たりした。
可愛いかったなあ。
楽しかったなあ。
この数日、家族みんなが 胸の詰まるような苦しい気持ちで、
雅クンを 撫で、声をかけ、別れを惜しんで 悲しんでいたと、思う。
ワタシには、今までの人生での中で、一番辛い、別れだと、思えた。
その夜、雅クンは 水のようなものを 吐いた。
何にも飲んでないのに、不思議だな。と、思った。
おしっこも、1回だけど、上手にした。
ワタシは 次女子と また、リビングに布団を敷いて寝た。
毎晩、寝る前に、ダンナちゃんの部屋の隅や、風呂の前にうずくまる雅クンを
ワタシ達は 遠慮がちに 部屋に連れ戻した。
しつこかったろうワタシ達に、最後は 諦めたように
雅クンは、自分のトイレの横に うずくまったりしていた。
今夜も、また、そうしようと、思ったみたいだった。
よたよたと、入ろうとした 雅クンは なぜか、入口で躊躇した。
それから 雅クンは、頭と前足を 手前に置いたまま、無理やり お尻を中に入れようと、した。
(ように、見えた。)
雅クンは もんどりうって 転がるようにして ゲージに 入った。
ワタシは びっくりした。
こちら向きに座りたいのなら、トイレの中に 一回、入ってから座ればいいのに。
いつもなら、そうしてたと、はずなのに。
もしかして・・・もう、この、トイレの段差すら、辛いの? と、思った。
<続く>
本日も読んで頂きありがとうございます。
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