冷たい風の中、はなひらく白薔薇「アイスバーン」
クリスマスの積み重ね唄を一つずつ紹介しています。
<The 12 days of Christmas>
始まりはいろいろな鳥たちが贈り物として出てきました。
7日めに白鳥になった次からは、
人々が登場してきました。
まずは太鼓叩き8人、次は笛吹き9人。
これが段々に並ぶように
ことばが重なっていきます。
そして11日め。
【LADY】の登場です。
DON DAILYの絵本”The Twelve Days of CHRISTMAS”では
小豚のバレリーナたちが華やかに踊りを披露しています。
“eleven ladies dancing”
なので日本語にすると踊り子とか、踊るお嬢様と訳されているものをよく見ます。
わたし自身、このフレーズでは「ステージの踊り子さん」をイメージしていました。
でも最近、新鮮な驚きがあって。
それは【LADY】という「称号」について。
クリスマスのオンライン公演で演出をされた、
三輪えり花先生のFacebookに
「スコットランドに土地を購入し、グレートブリテン王国のLADYの称号を頂いた」とのニュースがあったのです。
グレートブリテン国の土地を所有していることが称号の意味なら【LADY】は「領主さま」になりますよね。
「領主=LOAD」ですからそれに匹敵する御婦人の称号というわけです。
今回のクリスマスはこの唄のイメージが変わりました。
もともと、12日めは【LOAD】が登場しているのですから
その地位にいる貴婦人。踊り子さんではなく。
お嬢様やお姫様でもなく、土地を管理できる大人の女性。
そうするとこの積み重ね唄は
最下段から10段めまではご領主様たちへの
様々な貢ぎ物が並んだ
そびえるひな壇で、
9段10段には楽隊がいて
まさに五人囃子と三人官女らしくて
最上段には
お雛様とお内裏様がおられるという。
古式の日本の(大和の)女性の尊称には
ヒメ(媛、日女、姫)という呼び名があって
地域の女性首長を表したんだそうですよ。
【LADY=ヒメ】
なんですね!