桃の節句、雛祭り。
雛壇飾りは天皇と皇后の結婚の儀をかたどっているといわれます。
煌びやかな宮中の模様にうっとりとみとれながら、
「あかりをつけましょ ぼんぼりに♪」と童謡が日本人なら誰にも浮かんできますね。
するとワタシの中にはそのリフレインが
あのナーサリーライムにつながってゆく♪
英語圏の人たちも同じように、王様と女王様のことを唱い親しんでいるんです。
Sing a song of sixpence,
A pocket full of rye;
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.
When a pie was opened,
The birds began to sing,
Was not that a dainty dish,
To set before the king?
出だしの音が "Si" "So" "Si" とリズム良く
前歯の隙間からスススと息が抜けていく面白さで
こどもたちは心をつかまれます。
6ペンスの歌といえば24羽のクロウタドリ、
あるいはパイと、すぐに連想が浮かぶのです。
The king was in his counting-house,
Counting out his money;
The queen was in the parlour,
Eating bread and honey.
The maid was in the garden,
Hanging out the clotes,
There came a little blackbird,
And snapped off her nose.
王様はお金を数え、女王はハチミツぱん食べ、メイドは庭で洗濯干し。
愉快な様子は雛祭りとはずいぶん趣は異なります。
それでもクロウタドリが華を添えて調子良く
とても楽しい気分になる唄なんです。
イギリスと、アメリカではメロディーが違うようですよ。
お花の中にいるお雛様