絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

雪渡り

2015年01月09日 | 英語教室
あけましておめでとうございます。

年初めに、おはなしボランティアで絵本の勉強会があり、
新しい本を文庫に買い足すというので、検討会もかねていたので、
宮沢賢治の絵本は、子ども文庫にぜひ、揃えてほしい。
…と、提案してきました。

写真の絵本は、表紙がわたしの『雪渡り』のイメージに近かったので、載せさせていただきました。

美しい日本語のしらべ、自然の美しさと厳しさ、
人や生きものたちへの優しいまなざし。
心のやわらかな幼い頃に、大人と一緒にこの世界観を感じることができたら、
ゆたかな読書体験となるでしょう。

わたしのお仕事、こども英語教室ラボ・パーティでは、
年末年始に、ウインターキャンプがありました。

長野県の黒姫山の麓は、一面の銀世界。
深い雪に覆われていました。
私たちは関東の人間なので、冬の森はまさに、別世界。
キャンプはいつも、物語が選ばれてテーマになります。
今回はそう、『雪渡り』。
こどもたちは、音声と絵本の教材 "Snow Crossing" (訳はロジャー・パルバスさん)
…を、よく聞いて参加します。

一面、雪で覆われた、ホワイトワンダーランド。
本当に青い薄明かりの中に、雪狐の紺三郎が、ひっそりと居りました。
みんなが四郎やかん子や、狐小学校の子どもたちになって、きっとワクワクして
幻燈会をしたのでしょう。


物語が、こうして子どもたちの中に、染み込んで行く。
物語は、心を強く美しく育ててくれる。
そこから、ことばは生み出されて、
お互いをつなぐ心のツールになる。

こういう体験を、多くの子どもたちに。
海をわたって、他の文化の子どもたちとも一緒に。
強い願いをあらたにして、2015年のラボを始めていきたいと思います。

年末年始、ご家族ご親戚であつまり、ゆっくり過ごされたことと思います。
我が家は、昨年秋におばあちゃんが80歳になり、卒寿記念ということで
3家族で温泉に行ってきたアルバムを囲みながらの元日となりましたよ。

息子の一人暮らしも9ヶ月目です。しばしゆっくりした休み明けに南大沢に戻るのが、ちょっと辛そうでした(笑)。
同じように子どもが巣立った私のママサークル時代の友人らから年賀状がきたりして、東京や千葉や東北、関西方面など様々なところで新生活をおくっていることがわかり、
前途の幸運を我が子同様に、心で祈りました。

ラボご家庭のお子さんたちのことも、同じように私、愛していますよ。
ここ数日はフランスで起きた悲惨な事件に心を痛めておりました。
世界中がおかしくなってきています。
宗教の対立?ではなくて、愛のない環境や、貧困が原因ではないかと思います。
世界中で、ごく一部の人に富が集中し、投資の数字ばかりが追求され、
暮らしがないがしろにされているからです。
いまの子どもたちが世の中へ出て行くとき、どうなっているのか。
不安でたまりませんけれど。
一方、言論の自由を求めて、ペンを持ち、目に涙をためて集まっている人々も
いろいろな国々にまたがって沢山いるのでした。
この姿にとてもとても、勇気をもらいました。
世界中の民が平和を求めて、つながる時ですね。
皆さんも気づいているように、国境は以前のように人を区切らなくなりました。
民の思いは、文化を越えて、通じ合うことができます。
支配層だけが、いつまでも古い体質なのでしょう。
東日本大震災が起きたとき、韓国のある街の通りに、
被災地のために祈ってくれる言葉が書かれた横断幕が掲げられていた写真をみました。
民の心は、つながることができます。

物語と、交流体験で、心優しく強くなって、
嘘をつかずひとを嫉まず、
互いに助け合って世界を平和にしていける人になっていきましょう。
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