絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

古き良きものを残して

2014年06月20日 | 英語教室
立派な柱と梁をみて、
思い浮かぶお話は『ふるやのもり』
ここは古家ではないけれど
様式は古き良きもの。

・・・
昨日の散策は「古くない」伝統様式でしたが、
こちらの絵本は、日本の民話がもとになっていますから、古いです。
初版1969年、福音館書店でも初期のころのもの。

おはなしのテキスト「おはなしのろうそく」でも4巻めでごく初期の巻です。
瀬田貞二:文  田島征三:絵

ラボ教育センター刊の英語版では、Sarah Ann Nishieさんの英文。


=むかし、むかし、ある村のはずれに、じいさんとばあさんが住んでいました。ふたりはりっぱなこうまをそだてていました。=

この家に、泥棒が入る。すぐには悪さをしないで、隠れている。梁の上にのぼって。
狼も忍び込み、土間のわら山の中に隠れている。

=そうとはしらず、じいさんとばあさんは、
 「こんな晩に、どろぼうでもきたら、こわいなあ」
 と、はなしていました。=

話している場所は、きっと土間から一段あがった囲炉裏ばた、かしら。

こういった、位置関係、古家の中のイメージは、日本家屋をしらないと思い浮かびません。
幼児や低学年もさることながら、中学生でももしかすると、
語りではイメージできないかもしれません。
絵本は、そこのところを、図式化してくれているし、
絵が生き生きと動くように描かれているので、想像力をカバーしてくれます。

行田市には「さきたま古墳公園」の近くに、やはり古民家が保存されていて
ラボ英語教室の子どもたちを連れて見学にいったことがありました。
実際に建物を目にすることも、理解をぐーんと助けてくれます。

目から、耳から、体験から学び、おはなしの世界に旅出る装備を身につけておくと
どんどん賢くなるのですよ、こどもって♪


泥棒よりも狼よりも、ふるやのもりが、一番こわい…
この「こわさ」を理解するのは、もっと成長してからです。
大人のみなさんなら。
茅葺き屋根は、手入れをしないと、朽ちていく・・・
住人も、老いていくから・・・恐ろしさは、そこにある。

でも「こわさ」は笑い飛ばしてしまう。
生きる知恵です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古き良きものを綺麗にして | トップ | 花子とアンとちゅうちゅう »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

英語教室」カテゴリの最新記事