「K平公園のNと申します。突然お電話してすみません。パドックさんにお願いがあってご連絡しました」
・・初対面の彼は、働いている公園に犬を連れて遊びに来て欲しいと熱心に話を始めた。私達は、「はぁ、そうですねぇ」と、彼の話に興味をもちながらも、のらりくらりとした返事。次の週末、それでもと腰を上げ、3わんを連れて公園へ。
小さな公園だけど、隅々まで整備されてとても気持ちがいい。開園前にバケツ一杯毛虫を拾って歩くとか、水場は滑って転ばないように定期的に掃除をしているとか、犬を係留するフックは丈夫な物をつけてもらったとか・・とにかく気配りがすごい!「この公園を犬でいっぱいにしたいんです」というのが彼の夢。
今年は、冬の雪のおかげで開園が遅れ、つい先月やっとオープン。6月末に顔を出したときは、まだドッグランに柵もなく、暑い中、手作業で柵を組み立てていた。ほんとに頭が下がります。
初めてここを訪ねた時、このドッグランは完成したばかりで、N氏、3わんが走り回るのを嬉しそうに眺めていたっけ。これがその時の写真。去年の7月の初めのことなんだね。
これからもいろいろ一緒に楽しいことをしたいなぁと思っていたのに、いったんストップなのかな。「最後にパドックさんにイベントを開いてもらえないかと思って。公園を犬でいっぱいにしたいんです」と。
彼の夢は、まだまだ続くようなので、またどこかで会えるとは思うけど、この分かれ道にパドックを大事に思ってくれたこと、これから先も忘れませんよ。K平公園の夏は本当に短くて、あと何回も行かれないと思うけど、最後に犬でいっぱいにしたいね。