凄く評判の高い小説ですよね、図書館でリクエストして、ずいぶん待って回ってきました。
うわっつ、久しぶりの上下2段の分厚い本・・・。
これ、読めるだろうか?と思ったのですが、読み始めたら、面白くて、すいすい読めて行きました。
登場人物が数人いるのですが、各パートが程よい具合で、くるくる順繰りに回ってくるので、負担も無かったです。
半分くらいまでは、すごく引き込まれて、こりゃ面白いわー評判通りだわ、って思ったのですが、
うーん・・・中盤過ぎて、あれ・・・?これって、ずっとコンテストの中を中心にしたお話で、他の方面には行かないのかな・・・?疑惑が・・。
全部読み終わってみれば、やっぱりコンテストを中心にした内容だったのですね。
うーん、面白かったのだけれど、さすがにずっとピアノの演奏の様子とか曲の紹介とかばかりなので、後半ちょっと飽きて来たかも(すいません!)コンテスト以外の部分も読みたかったな・・と思いました。
あと、私のクラッシック音楽の知識が浅いために、知らない曲も多くあったのが残念でした。
曲を聴きながら読めたら、最高だったのにーって思いました。
自分もピアノは18まで続けて来たのに、全然知識不足で・・。
でも、そんな中、遠い昔にすっかり忘れていた練習曲がポツポツと登場し、凄く懐かしい気持ちにさせられました。
読み終わった後、この小説に登場する曲を聴けるようになっているサイトもあって、これ先に知っていたらなあ!
それにしても、恩田さん、凄くクラッシック音楽、ピアノの曲にお詳しい!それだけでも尊敬しちゃいます。
私は恩田さんの本を、かつて2冊読んだ事があるのですが、(自分のブログの記事を掘ってみたら、最後に読んだのが10年前だったのね・・)出来過ぎ君っていうんですかね? 優秀で眉目秀麗でモテモテで・・って人が登場しがちな印象があって(いや、恩田さんの本、たった3冊しか読んでないのに、こんな事言うべきではないんですが!) 今回もマサルがね、、、
ほんとすいません、個人的に、完璧すぎるキャラって、どうも胡散臭いとか、なんか好かねえな、ってひねた目で見てしまうんですよね・・。
塵君も、天然っていうか、浮世離れしてる天才君なんだけど、いまどき、無垢過ぎるっていうか・・。
家にピアノがなくて、ほとんど練習もできないのに、あんなに弾けるわけがないだろう?ってつい思っちゃって。ありえんぞって。
養蜂をやってるお父さんとか普段の生活とかも、あまり語られないまま終わってしまったので、あらら・・・って思ってしまった。
そんな中、明石さんは、地に足がついた普通人で、好感持てました。
★以下ネタバレ★
結局、1位はマサル、2位が亜夜、3位が塵でした。
明石さんも最後には賞(菱沼賞、奨励賞)の2個もももらえて、良かったなあ!って思いました。以上
この小説に出て来る人達のスピンオフとか、コンテスト以外での様子とか暮らしぶりとか、もろもろ、読んでみたいな、と思いました。
たぶんこれ映画化するんでしょうけれども、この小説に枝葉をつけた追加の内容を入れて、連続ドラマにしてくれたら、凄く見たいなーと思いました。
また、映像化されると、同時に音楽も聞こえてくるので、小説とは違った部分で、かなり楽しく見れそうな気がします。
「蜜蜂と遠雷」2016/9/23 恩田陸
恩田陸「三月は深き紅の淵を」感想
私もこの本の分厚さには驚きました。
しかし読み始めるとどんどん読んでいけますね
そして塵の養蜂家の父を手伝う姿など、もっと描いてほしい部分もありますね。
私は読んでいる時はコンクールに入り込んでいて、亜夜の優勝を願っていました。
文字だけで、さらに曲に詳しくない私でも、どんな曲なのか雰囲気が伝わってきたのが凄かったです
そうなんですよ、タイトルにもついているわりには、養蜂について、触れられていなくて、塵の普段の暮らしぶりとかが謎でした。
あまりにもピュアで、10-11歳くらいの印象で、男子って感じがまるでしなかったです(狙ってそういうキャラにしたのかも)
私もコンテストの経緯をたどりながら、亜夜を応援していました。
この本の余談とか続編とかもぜひ読んでみたいです。
だいぶ出遅れましたが、やっと『蜜蜂と遠雷』を読めました。
確かに、コンテスト中心でそこまでの背景的な部分が描かれてたのは亜夜ぐらいでしたね。
あとは明石が少しはあったかな、という程度で、他のコンテスタントたちのことも、もっと知りたかった気もします。
映像化、するんですかねぇ。音楽部分の素晴らしさは映像化するとランクダウンしてしまう(あるいは映像効果を使いまくるのかしら)気がするので、どうなんだろう・・・。
この物語に続く、メインのコンテスタントたちの共演の物語を読んでみたいです♪
これ、お読みになったんですねー。凄いボリュームのある本なのに、ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読んだ方が多い本ですよね。
そうですよね、私も他のコンテスタントたちの事も知りたかったです。
でも、それも書いてしまうと、ただでさえ分厚い本が、その倍になっちゃうので、無理だったのかもしれませんね、いつかまた続編あれば読みたいなー。
映像化、絶対されると思うんですけど、どうなるんでしょうね・・・。
何カ月も待って図書館から届いた「蜂蜜~」は上下2段組みの単行本。まず眼がヤラレル! と慄きました。返却日内に読めずに返してそのままになっていた。ところが文庫本になり、字が大きくなって読み易く再度私の手元に届きました。しかし、latifaさんと同じように、ピアノの演奏の様子とか曲の紹介に費やされる莫大な量に飽きてきて、途中で断念。コンテストの結果を知れて嬉しかったです。1位はマサル、2位が亜夜、3位が塵。明石さんも最後には賞(菱沼賞、奨励賞)の2個もももらえたのね! 穏当な結果で良かったです。
「ピアノの森」も似た様にコンテストが繰り返されていて、もしかすると、似た様な結果になっているのかもね!?
映画ぐらいの尺におさめたら、演奏や人物背景も飽きない程度にまとめられてgoodかも!?
ピアノの森は、漫画をちらっとだけ(無料で読める分だけ)読んだだけで、殆ど知らないのです・・
映像化もされていましたよね。
ところで、しずくさん、入院されていたとのことで・・・ しずくさんのもう一つのブログで入院で探してみたけれど、見つからず・・・。
蜂蜜~の文庫本は、文字も大きくなっていたんですね!
でも・・・
>ピアノの演奏の様子とか曲の紹介に費やされる莫大な量に飽きてきて、途中で断念
そうでしたか。同じ様に思われた方がいらっしゃって、嬉しいです
PS 凪のお暇、前回の放送、凄かったですー 面白いーー!
小説はもう曲を知らないので、何となく雰囲気を味わった程度でしたが、それでも面白かった~。
天才の家にピアノがないというエピソードはちょっとフィクションがすぎると思ったけど、きっとプロがあり得ないって思ったとしても届けたいキャラクター造形だったのね。
映画は・・・正直もっとバッサリ誰かのエピソードを削る方がじっくり描けてよかったのかもな、という印象。イメージ映像に頼ってる部分が気になりました。
何で今更この本を読んで映画を見たのかと言いますと「あの本読みました?」っていう番組で、すごく取材して書いてとせっついて何年も伴走した編集者が、作者が「こんなピアノ弾いてるだけの話、面白いのかな」ってもうほぼ出来上がったところで、ボソッと言ってるのを聞いたというエピソードをお話ししていて、あんまりにもその編集者が可哀想で読みました。
(多分当時は予約がすごくて諦めてそのまま忘れて他の作品に目移りした。最近そんなことばかり・・・)
「spring」も10年越しに完成したらしいので(可哀想・・・下手すると編集者の定年が来ちゃうスパン)それはすぐ予約しました。もうすぐ回ってきます。
>映画は・・・正直もっとバッサリ誰かのエピソードを削る方がじっくり描けてよかったのかもな
同感です。
2時間しかないから、一杯登場人物が出て来ちゃうお話だと、しょうがないのだけれど、みんなが浅くなってしまうのよね・・・
>「あの本読みました?」のその回、私も見てました!
それ聞いて驚きましたよー。そんな裏話?があったとは。
あの番組、たいがい見てるのですが、悲しい事に「成瀬は」の回は、これから読むから、あまり予備知識入れないでおこうと思って、保存していたつもりの放映を、後に捨てちゃったみたいで、もう見れないの。Tverももう見れなくなっちゃってたし、悲しい・・・。
>多分当時は予約がすごくて諦めてそのまま忘れて
私もそういうの凄く多いです。
どこかに読みたい本の名前でも書き残しておけばいいのだけれど・・・
読みたいなって思って、即図書館のサイトで検索するのだけれど、わが市の図書館、置いてないことが多々あるんですよ。特に新しい本だと。