
青山さんの新作。
今回は予約を早々に入れられたので割と早く順番が回って来ました。
安定の面白さで、3つ★半(初めての青山作品が本作だったら4つ★以上だと思うのだけれど、既にハードル上がっちゃっているため、この点になっちゃいました。)
・恋は愚か
大学卒業と同時に芸能界を引退した友治は、偶然引退日が同じ手のモデルで銀座のクラブのママの12歳年上の理世に一目惚れしてアタックの末付き合うことになったが、背伸びして無理して自分を偽っていた。ティファニーで彼女にプレゼントしようとしたが値段が高くて諦めた。
そんな時、とある女性が50万円を落としたのを拾う。
・街は豊か
伊津子は20歳で渡米予定の娘菜緒とアート展を見に銀座に来た。
自分の人生は特に何も成さなかったな・・・と思う主婦と、いつも家の中をくつろげるように整えてくれていた母への感謝の気持ちを言う娘。
このお話はジーンとしちゃったなぁ。
・嘘は遥か
定年退職した渡瀬昇は趣味の絵に入れこみすぎて?、妻からは離婚を切り出される。
画廊でバッタリ王子や占い師の叔母に出会う。叔母は銀座で50万円を落としていた。
・夢は静か
小説家の日下部新次郎には社交的で自分とは真逆なタイプの妻、多恵がいる。
喫茶店で文学賞の選考結果を待っている間に王子に出会う。
・君は確か
手のモデルの理世は若い男性から好意を寄せられ交際に至るも、年齢差が気になって自分に自信が持てずにいた。
後輩のホステス紗奈が結婚式当日に逃げ出し理世に相談する。
★以下ネタバレ★
友治くんと理緒さん最初のお話で、手のモデル・銀座のクラブの女性が、実は売れない劇団でカッパを演じていた時の彼を褒めた人だったとは。彼の推しだったとはー。それにしても、双方の意志の食い違いが恐ろしい・・・。充分たぶん綺麗で魅力的なのに随分自己評価が低い女性なのね。
お互い勝手な思い込みのまま別れてしまっていたら勿体ないよー。
小説家の人も最後に受賞した電話がかかってきたっぽいし!良かったね!
それにしても、お酒も飲めず、スポーツに興味もないなんて、生きてる意味無いみたいな事言われて可哀想。 結婚式の新郎、王子って名字だったのね。笑
逃げて来たのは人魚じゃなくて王子というのがユニーク。
王子も人魚を助けたと思っていて、長年読まれてる間に、王子って冷たい人間と思われているのが悲しかったとかっていうのも面白い逆視点?だった。 以上
人魚が逃げた 2024/11/14 青山美智子
内容・あらすじ
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
青山美智子「人魚が逃げた」
「木曜日にはココアを」「いつもの木曜日」
「月の立つ林で」
「猫のお告げは樹の下で」「月曜日の抹茶カフェ」「ただいま神様当番」「お探し物は図書室まで」「赤と青とエスキース」「鎌倉うずまき案内所」
今回は予約を早々に入れられたので割と早く順番が回って来ました。
安定の面白さで、3つ★半(初めての青山作品が本作だったら4つ★以上だと思うのだけれど、既にハードル上がっちゃっているため、この点になっちゃいました。)
・恋は愚か
大学卒業と同時に芸能界を引退した友治は、偶然引退日が同じ手のモデルで銀座のクラブのママの12歳年上の理世に一目惚れしてアタックの末付き合うことになったが、背伸びして無理して自分を偽っていた。ティファニーで彼女にプレゼントしようとしたが値段が高くて諦めた。
そんな時、とある女性が50万円を落としたのを拾う。
・街は豊か
伊津子は20歳で渡米予定の娘菜緒とアート展を見に銀座に来た。
自分の人生は特に何も成さなかったな・・・と思う主婦と、いつも家の中をくつろげるように整えてくれていた母への感謝の気持ちを言う娘。
このお話はジーンとしちゃったなぁ。
・嘘は遥か
定年退職した渡瀬昇は趣味の絵に入れこみすぎて?、妻からは離婚を切り出される。
画廊でバッタリ王子や占い師の叔母に出会う。叔母は銀座で50万円を落としていた。
・夢は静か
小説家の日下部新次郎には社交的で自分とは真逆なタイプの妻、多恵がいる。
喫茶店で文学賞の選考結果を待っている間に王子に出会う。
・君は確か
手のモデルの理世は若い男性から好意を寄せられ交際に至るも、年齢差が気になって自分に自信が持てずにいた。
後輩のホステス紗奈が結婚式当日に逃げ出し理世に相談する。
★以下ネタバレ★
友治くんと理緒さん最初のお話で、手のモデル・銀座のクラブの女性が、実は売れない劇団でカッパを演じていた時の彼を褒めた人だったとは。彼の推しだったとはー。それにしても、双方の意志の食い違いが恐ろしい・・・。充分たぶん綺麗で魅力的なのに随分自己評価が低い女性なのね。
お互い勝手な思い込みのまま別れてしまっていたら勿体ないよー。
小説家の人も最後に受賞した電話がかかってきたっぽいし!良かったね!
それにしても、お酒も飲めず、スポーツに興味もないなんて、生きてる意味無いみたいな事言われて可哀想。 結婚式の新郎、王子って名字だったのね。笑
逃げて来たのは人魚じゃなくて王子というのがユニーク。
王子も人魚を助けたと思っていて、長年読まれてる間に、王子って冷たい人間と思われているのが悲しかったとかっていうのも面白い逆視点?だった。 以上
人魚が逃げた 2024/11/14 青山美智子
内容・あらすじ
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
青山美智子「人魚が逃げた」
「木曜日にはココアを」「いつもの木曜日」
「月の立つ林で」
「猫のお告げは樹の下で」「月曜日の抹茶カフェ」「ただいま神様当番」「お探し物は図書室まで」「赤と青とエスキース」「鎌倉うずまき案内所」
今回の作品も面白くて素敵でした。
始めの年の差カップルがあまりにも考えていることが違い過ぎてもどかしくて仕方がなかったです。
本題でもある人魚姫と王子のお話もどうなるのかと気になり、結末にはやられました。
いやぁ、12歳も年が離れていたら、自信なくって当然
だと思いますねぇ(お互いに)。
一話目読んだ時点で、多分最後はヒロイン視点になるだろう
な、と予想してました。
お互いの誤解が解けるシーンも読みたかったですね~。
王子の正体、現実的な解釈で説明がつくのかと思いきや
・・・まんまと騙されてしまいました。
ファンタジーと現実がうまい具合に折り重なって、現代の寓話
という感じの素敵な作品でしたね。
表紙カバーは定番の田中達也さんみたいで嬉しいところです。
ドラマ、色々と最終回を迎えてしまって寂しいです。
今のところ、春ドラで目ぼしいものが見当たらず…良さげなドラマがあったらまた教えてくださいね!
コメントありがとうございます。
やっぱり思い込みは良くないですね。
そうは言っても、なかなか本音等は言い出しにくいですし、腹を割って話せたら良いのですが・・・。
青山さんは安心して楽しく読める作家さんですね。これからも追って行きたいです。
コメントありがとうございます。
わーい!タイムリーで凄い嬉しいです
>12歳も年が離れていたら、自信なくって当然だと
私自身は経験無いのですが、周りに結構年齢差あるカップルがいるのですよ(男性が年上パターンも、逆も有り)
最初は心配していたみたいですが、数年経つと馴染んじゃって、不安がどこかに飛んで行ってしまった感じです。
後半になって、やられた! あーそう来たか、って処がありましたよね。
ちょっとファンタジー入っていましたが、面白くて楽しい小説でした。
コメントありがとうございます。
>田中達也さん
そうそう! この前、こにさんちで記事があって、同じ作家さんかな・・・?って思っていたのですよ。
ミニチュアの世界、すごいですよねー。
ドラマ、私こそ教えて頂きたいですー。お願いしますね♪
日曜劇場は3話あたりからガクッと下がって惰性で見てます。べらぼうも前回のは面白く見れたのですが来週のは私の苦手な歴史・政治がらみでついて行けないかも・・・。
そうそう、日曜10時からのホットスポットは、ありえない設定ですが、のんびり面白く見れてます。