
ジョーカーゲームシリーズが大好きなので、新作のこの本も楽しく読みました。
3つの短編が入っています。
このシリーズの雰囲気が凄く好みなんです。
この前、映画化されましたが、イメージと違うので見ていません。
結城さんを伊勢谷君が演じているそうで、まあ、ちょっと年は若すぎる感もあるけど、それほど合わない!って思うほど、かけ離れたキャスティングではなかったかもしれない。他の出演者さんは・・・。
歴史や、この時代の背景を知らない人でもちゃんと読めるように、時に親切過ぎるほど解りやすく書いていて、作家さんの高飛車じゃないところが垣間見れて好感を持ちました。
過去が舞台の作品って、知ってて当然でしょう?という前提で進む事も多いので、知らない人が読むと、解らない処もあると思うんですね。たとえば小学生だって、このシリーズ好きだと思うんですよ。歴史の事とかよく知らなくても、こういう本から入って、その後その時代背景を興味をもって調べたり、知ったりする、とっかかりになる可能性だってあるし。
でも、逆にそんな当たり前の事まで説明しちゃうと、なんだかなあーって思う人もいらっしゃるかもしれませんが・・・。
今回は、2番目のお話で、若き日の結城さんがカッコよく登場します☆彡
このお話は、女性好みかな。漫画に出て来そうな内容。(私もこのお話、とても楽しく読みました^^)
小説なんだけど、映像や絵が浮かんでくる様でした。
3つめのお話は、ちょっとごちゃごちゃしていたかな。私はシンプルな最初のお話が一番好きです。
読んでいてワクワクしました。トータル4つ★
「アジア・エクスプレス」
満州鉄道の走行中に、D機関の諜報員・瀬戸は、会うはずだった人間が殺されているのを見つける。
暗殺者を、次の停車駅につくまでに探し出そう。3人の子供たちに手伝ってもらって。
「舞踏会の夜」
華族の女子、加賀美顕子は退屈だった。14歳で運転手と逃避行からの奔放な行動を繰り返していたが、とある時に危険な目に遭ったところを、結城さんに助けてもらう。いつか大人になったら、一緒に踊ってくれるという、約束をするのだった。
その後20年以上の時が経ち、仮面舞踏会の会場で・・。
「ワルキューレ」
ナチス支配下のドイツ。
才能あるユダヤ系映画監督のフィリップ・ランゲ、日本人映画スター逸見、D機関の雪村、ゲッベルス・・
また、次回作も楽しみです!
是非書いてください。
「ラスト・ワルツ」
2015/1/16 柳広司
「パラダイス・ロスト」
ロマンス
ダブル・ジョーカー
ジョーカー・ゲーム
戦前の映画、面白いですよ~。
特にドイツの制作所では名作がつくられたのですが、「ワレキューレ」にあったようにユダヤ人の迫害によって、優秀な人材がアメリカに流れてドイツ映画はダメになっちゃったのですって。
リーフェンシュタールのオリンピアはカッコ良かったけれど、彼女も戦後はナチとの関係を糾弾されたそうで、大変だったようです。
>個人的には嶋田久作さん
うふふ^^ 帝都!って感じよね、彼。
私は、随分前だから、今じゃ、ちょっとお年を召されすぎてしまったけれど、15年くらい前なら、姜尚中さんなんか、どうかね?なんて思っていました。
いやー、それにしても、日月さん、すごい!!
なかなか、そういう古い映画にもお詳しい人っていないですよー。
映画化されてましたねぇ。私もイメージが違うかなと思ったので見てないんですよね。映像化は自分の持つイメージとのギャップを感じることが多くて、見ないことの方が大きいです(^^;
このシリーズは、ずーっと続いて欲しいな。
結城さんは、いつも、ちら、ちら、、っとしか登場しないんですよね。
もっと見たいし、彼が一杯出て来るお話も読みたいのは、やまやまなんですが、でも、いざ一杯出て来ちゃうお話だと、読んでいる最中は楽しいし興奮するけど、読み終わった後、ミステリアスな魅力が半減しちゃった感で寂しくなっちゃうかなー。
また、次の作品が楽しみです。