
久坂部羊さんの「介護士K」を読んだ後、他にも彼の本を読んでみたいな・・と思って次に手に取った本です。
人はどう死ぬのか
こちらは小説ではなく新書。
医師による内容なので、とてもリアルで勉強になりました。
今回初めて知ったのは、老衰が苦痛なく自然に亡くなれる死に方だと思い込んでいたことです。
あちこち悪くなって、介護を受け、苦しいけど死ねない状態が年単位で続き、やっと1,2年とか経って亡くなるのが普通だったんですね・・・。
私の勝手なイメージは危険だったのね。
それと、病院に行かない、救急車を呼ばない、これが無駄な延命治療を避ける方法
それは以前より読んだ本等の情報で知ってはいましたが、
実際に医学の知識もなく、家族が血を吐いて苦しんでるとか、倒れたとか、そういう時にやっぱりその原則を守れる自信がありません。
上記の状態で、何もせず家にいるって事が出来る人は少ないのではなかろうか・・・
著者の勧める在宅死を迎るためには、お家で介護する人が必要になりますよね。
病院より余命が少ないとは言え、こちらもどのくらいの時間が必要なのか解らないわけで、家族の負担は計り知れません。
病院にまかせていれば、負担は少ない・・・だからこそ、やむを得ず病院にお任せするという人も多いのかもしれない・・。
ただ、このおみおくり(自宅で亡くなるまでの間、特に何も治療等せず、痛みだけ取る処置をしてもらう)それを自宅ではなく老人施設でやってもらえれば、良いのかな・・・(やってくれる処もあるみたいな事を聞くけれど・・・)凄く高価だったりするのかしら・・・。(今度真剣に調べてみようかと)
いずれにしても自分がその死にゆく当人、または家族の立場、どちらの側になっても、うーん・・・と悩んでしまいます。
家族に、こういう話を語り合える人がいなくて悲しいです。真剣に情報提示しながら普段から話をしたいのにな。
人はどう死ぬのか
新書 2022/3/16 久坂部 羊
・・・・・・・・・・・
怖い患者
よく知らないでたまたま借りたら短編集でした。
サクっと読めて面白かったけれど、やっぱり長編のドーンと重みのあるお話の方が個人的に好きなので・・・3つ★
「天罰あげる」
心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩くが…
この短編以外にも、人間の心理的な不安が暴走して精神的におかしくなって・・・みたいなお話があった。やっぱりメンタルって凄く重要よね。
「老人の園」
老人ケアハウスのメンバーによる殺人。
これはなかなかなストーリーでした。
今度彼の長編にトライしてみたいと思います。
怖い患者 2020/4/3
久坂部羊
・・・・・・・・・・
追記
人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期
(幻冬舎新書) 新書 – 2014/9/27
うーん、破天荒なお父様、その人格形成に至った生立ち等興味深く読みました。
ただガンの最後の部分は、親子ともども医者だったからこそ可能だったと思いました。
また、自宅で亡くなる事、家で介護をすることが一番で施設は・・・という風に思われている様でした。でも実際の処、途中から同居した彼の妻や、父親をメインで介護した彼の母はとても大変だったと思います。彼もおむつ替えはもちろん色々世話をしておられ、明るくその1年あまりの介護生活の様子を描かれていたものの、結構大変だったんだなあ・・・と感じました。
あらすじ 2013年、87歳で亡くなった父は元医師だが、医療否定主義者だった。不摂生ぶりも医者の不養生の限度を超えていた。若いころ、糖尿病になったが血糖値も測らず甘い物食べ放題の生活を続けながら勝手にインシュリンの量を増やして自然治癒させた。前立腺がんになっても「これで長生きせんですむ! 」と叫び治療を拒否。
「介護士K 」
人はどう死ぬのか
こちらは小説ではなく新書。
医師による内容なので、とてもリアルで勉強になりました。
今回初めて知ったのは、老衰が苦痛なく自然に亡くなれる死に方だと思い込んでいたことです。
あちこち悪くなって、介護を受け、苦しいけど死ねない状態が年単位で続き、やっと1,2年とか経って亡くなるのが普通だったんですね・・・。
私の勝手なイメージは危険だったのね。
それと、病院に行かない、救急車を呼ばない、これが無駄な延命治療を避ける方法
それは以前より読んだ本等の情報で知ってはいましたが、
実際に医学の知識もなく、家族が血を吐いて苦しんでるとか、倒れたとか、そういう時にやっぱりその原則を守れる自信がありません。
上記の状態で、何もせず家にいるって事が出来る人は少ないのではなかろうか・・・
著者の勧める在宅死を迎るためには、お家で介護する人が必要になりますよね。
病院より余命が少ないとは言え、こちらもどのくらいの時間が必要なのか解らないわけで、家族の負担は計り知れません。
病院にまかせていれば、負担は少ない・・・だからこそ、やむを得ず病院にお任せするという人も多いのかもしれない・・。
ただ、このおみおくり(自宅で亡くなるまでの間、特に何も治療等せず、痛みだけ取る処置をしてもらう)それを自宅ではなく老人施設でやってもらえれば、良いのかな・・・(やってくれる処もあるみたいな事を聞くけれど・・・)凄く高価だったりするのかしら・・・。(今度真剣に調べてみようかと)
いずれにしても自分がその死にゆく当人、または家族の立場、どちらの側になっても、うーん・・・と悩んでしまいます。
家族に、こういう話を語り合える人がいなくて悲しいです。真剣に情報提示しながら普段から話をしたいのにな。
人はどう死ぬのか
新書 2022/3/16 久坂部 羊
・・・・・・・・・・・
怖い患者
よく知らないでたまたま借りたら短編集でした。
サクっと読めて面白かったけれど、やっぱり長編のドーンと重みのあるお話の方が個人的に好きなので・・・3つ★
「天罰あげる」
心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩くが…
この短編以外にも、人間の心理的な不安が暴走して精神的におかしくなって・・・みたいなお話があった。やっぱりメンタルって凄く重要よね。
「老人の園」
老人ケアハウスのメンバーによる殺人。
これはなかなかなストーリーでした。
今度彼の長編にトライしてみたいと思います。
怖い患者 2020/4/3
久坂部羊
・・・・・・・・・・
追記
人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期
(幻冬舎新書) 新書 – 2014/9/27
うーん、破天荒なお父様、その人格形成に至った生立ち等興味深く読みました。
ただガンの最後の部分は、親子ともども医者だったからこそ可能だったと思いました。
また、自宅で亡くなる事、家で介護をすることが一番で施設は・・・という風に思われている様でした。でも実際の処、途中から同居した彼の妻や、父親をメインで介護した彼の母はとても大変だったと思います。彼もおむつ替えはもちろん色々世話をしておられ、明るくその1年あまりの介護生活の様子を描かれていたものの、結構大変だったんだなあ・・・と感じました。
あらすじ 2013年、87歳で亡くなった父は元医師だが、医療否定主義者だった。不摂生ぶりも医者の不養生の限度を超えていた。若いころ、糖尿病になったが血糖値も測らず甘い物食べ放題の生活を続けながら勝手にインシュリンの量を増やして自然治癒させた。前立腺がんになっても「これで長生きせんですむ! 」と叫び治療を拒否。
「介護士K 」
延命措置や自宅での看取り。これって、家族との話合いが必要なんですよね。で、残される側は覚悟も必要。
人生の終え方って大事なことなのに、そーいう話を嫌がる人が多いんですよね。
私は夫と話し合って、リビングウィルを書いてます。でも義父母はダメなようで・・・義母が少しでも「お腹が痛い」って言うと、義父は病院へ連れて行こうとします。義母を看取る覚悟が無いのでしょうね。以前に「残されるのはイヤだ」って言ってたし!こちらとしては、認知症の義母を残されても困るんだけど^^;って。
って感想と関係の無いことですね、ゴメンなさい。
まともな判断が出来るうちに、人生の終え方を考えたいです。
コメントありがとう
わぐまさんご夫婦が本当に羨ましいわー。
普段から気軽にそういう話が出来る(出来てると)もしもの時に相手の望む事が解っているから安心だし。
>少しでも調子悪いと病院へ
これね・・・。
もう早くお迎え来て欲しい、長生きしたくないって毎日言ってるご老人でも、やっぱり痛い処発生したら病院行くよね。
だって死ぬまで痛いの我慢し続けるのって厳しいし、やっぱり病院行かずに済ますっての無理があるから。
難しいよね・・・。
いやいや、わぐまさんとこういうお話出来て私はとても嬉しいですよ!
またお話しましょうね