古事記 中つ巻 現代語訳 二十
古事記 中つ巻
綏靖天皇
(すいぜいてんのう)
書き下し文
神沼河耳命、葛城の高岡宮に坐して、天の下治らしめしき。此の天皇、師木県主の祖、河俣毘売を娶ひて生れませる御子、師木津日子玉手見命。一柱。天皇御年、肆拾伍歳。御陵は衝田崗に在り。
現代語訳
神沼河耳命(かむぬなかはみみのみこと)は、葛城高岡宮(かずらきのたかおかのみや)に坐(いま)して、天の下を治(し)らしめました。この天皇は、師木県主(しきのあがたぬし)の祖(おや)、河俣毘売(かわばたびめ)を娶(めと)いて、お生まれになられた御子は、師木津日子玉手見命(しきつひこたまてみのみこと)。一柱です。
天皇、御年、四十五歳。御陵(みささぎ)は衝田崗(つきたのおか)に在ります。
・葛城高岡宮(かずらきのたかおかのみや)
現・奈良県御所市森脇周辺と推定
・衝田崗(つきたのおか)
宮内庁比定地は橿原市四条町井ノ坪
現代語訳(ゆる~っと訳)
神沼河耳命は、葛城高岡宮においでになられ、天下を統治なされました。
この天皇は、師木県主の祖先の河俣毘売と結婚して、お生まれになられた御子は、師木津日子玉手見命。一柱です。
天皇の御寿命は、45歳。御陵は衝田崗にあります。
続きます。
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