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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第98景 「小奈木川五本まつ」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第98景 「小奈木川五本まつ」


小名木川北岸には五本松と呼ばれた名木が並んでいました。しかし、四本は枯れてしまい一本だけが残っていたといいます。

作品は、その五本松と呼ばれた一本松から、大きく川に張り出している枝を描き、小名木川を遠くまで望んでいます。

実際の小名木川は直線ですが、緩やかなカーブを描くデフォルメがされています。

描かれた乗合船は、深川から行徳の間を往来していました。
 

五本松跡



小名木川橋の北側のたもとに五本松跡があります。



小名木川北岸には五本松と呼ばれた名木が並んでいましたが、4本は枯れてしまい1本だけが残っていたとされています。
 


描かれた場所は、
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。




広重が描い小奈木川五本まつの小名木川は緩やかなカーブを描いていましたが、実際の小名木川はこのように真っ直ぐな川です。

同じ構図になるようなポイントを探したのですが、見つからず。

松の枝に重点を置くと、川が写らず。


 


最後に

どうして広重は小名木川を緩やかなカーブを描くように描いたのか?

実際の川と見比べてみると、真っ直ぐ描いたものより、緩やかなカーブを描いた方が、奥行きが広がりますね。






 参考
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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