リートリンの覚書

縄文時代・縄文人の食生活




縄文人のカロリー事情

現代人が必要とするカロリーは
一日約1800~2200㎉
と言われています。

このカロリーの8割ほどを
縄文人は摂取していたことが
わかっています。

縄文人の主要食料である
木の実類はカロリーは非常に高く、
それらを常食することで、
合理的に必要なエネルギーを
確保していたと考えられています。


縄文の調理法

魚介類、山菜、キノコ、
時には肉を入れた、
鍋のようなものを
食べていたと考えられています。

アクの強いドングリやトチの実は
深鉢の土器を使って
木の灰を一緒にいれて煮たり、
水場でさらしたりしてアクを抜き、

すり潰して団子のようなもの、
または、
水で溶いて煮て粥状にして
食べていたようです。

また、
堅果類などのデンプンをこねて
灰の中で焼いた
ビスケットやクッキーのような
縄文クッキーが出土しています。

・縄文ハンバーグ、クッキー
クルミやクリなどの木の実の粉や、
シカやイノシシのミンチ肉をベースにして、

そこに動物の血、野鳥の卵、
地域によってはヤマイモやユリネ、
蜂道などを入れて混ぜ合わせ、

それを熱した石の上で団子状にして
パンのようにして焼き、
食べていたと考えられています。

それらが遺跡から炭化した状態で見つかり、
ハンバーグやクッキーと呼ばれています。

・煮る 
魚介やキノコ、山菜を入れた
煮物やスープを
作っていたかもしれません。

・燻製 
住居内でも作ることのできる燻製は
貴重な保存食になります。

・焼く 
魚や肉を串に刺して、焼いていました。

・蒸す 
地面に穴を掘り、その中に焼いた石、
葉にくるんだ食物、草や葉などを被せ、
最後に土をかぶせ
上から水をかけて
蒸し焼きにしていたかもしれません。


調味料

・日本原産の香辛料である
サンショウをいれた土器も発見されています。

・縄文時代の後期になると
塩を作っていたこともわかっています。


調理器具

湿地帯の遺跡では木の器や手杓が
発見されることがあるものの、

一般的な遺跡では
有機物である木材はなかなか残りません。

その代り、
石でできた皿がたくさん
見つかっていますが、

この皿は食器としてではなく、
磨石とセットで
道具として使っていたようです。

ほかには土器などがありました。

また、金属の無いこの時代、
食材は包丁の代りに
石器で切り分けていたようです。

その中でも交易品である黒曜石は
ガラス質で切れ味が鋭く、
食材を切り分けることに優れていますが、
貴重品なので無駄にはできません。

そのため住まいの周辺で採れる
石をつかって石匙(せきひ)
といわれる石の包丁を作り、
魚や肉を捌いていたようです。

調理後に食材の脂が付着して
切れ味が落ちると、
新しく刃を加工して
大切にしていたようです。

お箸があったかどうか?
今のところ発見されていません。
手杓が発見されていますので、
これに似たものを使っていたか、
あるいはてづかみだったのか?
まだ、わかっていません。


石皿と磨石(すりいし)

石皿にクルミを置き、
上から磨石で殻を叩き割り、
出てきた実をすり潰して粉にしたり、
肉や魚をミンチ状に
擦りつぶしたりしたようです。


土器

煮炊きする今の鍋のようなものです。
コンロの代りに炉が住居内に作られ、
そこで調理していました。


凹石とたたき石

木の実などをたたいて
潰していたのかもしれません。


石匙(せきひ)

石製の包丁。
魚や肉を捌くのに、
大切に使われていいたようです。
出典:Wikipedia

感想

現代人が必要とするカロリーは
一日約1800~2200㎉。

その8割のエネルギーを
縄文人は取っていたとは、
思っていたより
カロリーを取っていたのですね。

、がしかし。
縄文時代は高度な道具は無く、
すべて手作業でした。

狩猟・漁労・採取や移動
すべて体を動かさなければなりません。

ネットのニュースで
江戸時代の献立を
再現していることが
話題となっていました。

一食で
玄米2合。
結構な量です。

縄文時代より道具が発達した江戸時代で
この食事量ですから。

縄文人が現代人の
8割のエネルギーを採っていたとしても、

それは充分なカロリーと
言えるのでしょうか?

それにもかかわらず、
縄文人は、
体の不自由な仲間を
介護し共に生きていました。

それは、
自分の分の食料を
分けていたことになります。

なぜ、
そのような事が出来たのでしょうか?

そのことを考えていましたら、
先日読んでいた本に
ヒントが書かれていました。

縄文人は、
自然から得た食糧を、
神からの授かり物と考えていたようです。

神様から授かったものですから、
分け隔てなく平等に分かち合う。

その思想があったからこそ、
仲良く暮らしていけたのでしょう。

見習わなければならないと思いました。
しかし、自分にはできないと思いました。

それは、
病気など
様々な理由で生活保護を
受けなければならない方なら
応援できます。

しかし、
仕事ができる状態であるにも関わらず、
生活保護を受け、
そのお金をパチンコや飲み代に
使っている人がいる。

自分は、
その人たちを許す事が出来ません。

はぁ、自分もまだまだですね。

さて、気分を変えて
縄文時代の献立に移ります。

縄文ハンバーグですが、
材料を見てみると
現代と変わらない材料に驚きます。

木ノ実に山芋を入れたハンバーグ。
なんか美味しそうですね。
週末作ってみようかな。

ふと、
中学生の頃
文化祭で縄文時代の食生活を
調べて発表したことを思い出しました。

その際には、
ドングリ団子を作りました。

そのドングリ団子を
チャレンジャーがいて
試食していましたよ。

で、試食して一言。

不味い

今思い起こせば、
中学生のときには
アク抜きなんて知りませんでしたから。
アク抜きしませんでしたね。

そりゃ、不味いわ。

今となっては楽しい思い出です。
(その当時から縄文に縁があったのですね)

最後に箸はあったのか?
手掴みで食べていたのか?

なんの根拠はないのですが、
自分は、
箸のような物が
あったのではないかと思うのです。

それは、
介護の際、
手掴みでは食べ物をあげづらい。

手先が器用で、
物づくり大好きな縄文人ですから、
試行錯誤したと思うのです。

だから、
箸または、
スプーンのような物を
作っていたに違いない。

皆さまは、
どう思われますか?

さて、本日はこれにて

明日は、土器について語りたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

昨日はデータが消えるというアクシデント。
思い出しながら記事を書いたのですが…
消えた記事の方が
いい文が書けていたような…

皆さまも編集の際には、
ご注意を。



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