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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第50景 「増上寺塔赤羽根」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第50景 「増上寺塔赤羽根」


増上寺の五重塔の上部二層が作品の右側に、大きく描かれています。

作品の中央に流れる川は、古川。その川に架かる橋が赤羽橋です。

古川の左側の築地塀は、久留米藩主有馬家上屋敷で、邸内には江戸で最も高い火の見櫓があり、六本の幡の下には水天宮がありました。
 

増上寺




増上寺(ぞうじょうじ)は、東京都港区芝公園四丁目にある浄土宗の寺院です。

浄土宗の七大本山の一つです。

将軍徳川家の菩提寺です。
 

古川



渋谷区内の宮益橋から天現寺橋間の2.6kmを渋谷川、港区内の天現寺橋から河口間の4.4kmを古川と呼ばれています。

本川(宮益橋)の上流域と支川は、すべて暗渠構造で下水道化されており、本川の稲荷橋の下流から開水路となり、JR浜松町付近で東京湾に注いでいます。
 

赤羽橋



東京都港区の古川に架かる橋です。

江戸時代に架けられた橋の 創架年代は不明ですが、「正保江戸図」には橋が確認できます。延宝3年(1675年)
 

久留米藩主有馬家


筑紫国御井郡の久留米城(現在の福岡県久留米市)に藩庁を置いた藩で、幕末まで有馬家が藩主を務め、21万石を領しました。
 

水天宮



東京で一番有名な安産の神様が祀られている神社水天宮は、東京都中央区日本橋蛎殻町にある神社で、福岡県久留米市にある久留米水天宮の分社です。

江戸時代より安産・子授けの神として人々から厚い信仰を集めています。



描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。





芝公園より赤羽橋方面を撮影してみました。

木が茂っていて、何を撮影したのかわからない写真となってしまいました。



最後に

かつ久留米藩主有馬家上屋敷があった場所は、現在東京都済生会中央病院となっています。


水天宮があった場所に、病院とは…

何だか複雑な気持ちになります。

また、清らかな流れだった古川は現在、頭上に首都高速都心環状線が走っており、薄暗く陰気な川となってしまいました。



便利な生活のためとは言え、なんだか悲しくなってきました。





参考
東京都建設局HP
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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