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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第60景 「深川八まん山ひらき」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第60景 「深川八まん山ひらき」


江戸深川富岡八幡宮の別当寺・永代寺の山開き(庭園開放)の様子が描かれています。

永代寺の林泉は、通常公開はされていませんでした。

しかし、弘法大師の命日の法会「御影供(みえく)」が行われる3月21日から3月28日まで、山開きと称して、林泉を開いて、一般に見物を許していました。
 

永代寺


1624年(寛永元年)、長盛の開山により永代島に創建されました。

江戸時代には富岡八幡宮の別当寺として栄えましたが、明治初年の神仏分離により廃寺となりました。

跡地は現在の深川公園や深川不動堂などになっています。

当地の地名、門前仲町はこの旧永代寺の門前という事で名付けられました。


深川不動尊

 


成田山 東京別院 深川不動堂(なりたさん とうきょうべついん ふかがわふどうどう)は、東京都江東区富岡にある真言宗智山派の寺院であり、千葉県成田市にある成田山新勝寺の東京別院です。


深川公園


永代寺の跡地に造られました。

太政官布らによって明治6年(1872年)に飛鳥山公園、上野公園、芝公園、浅草公園と共に日本で最初に造られた公園の一つです。
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪れてみました。




永代寺の泉林の跡地は深川公園となっています。

池は、第二次世界大戦中に埋め立てられ運動場になりました。



最後に



残された絵から察するに、永代寺の庭園は大変美しいものだったとうかがえます。

しかし、その池も現在は埋め立てられてしまいました。

遊びや運動をするのにはいいのですが、ちょっと残念に思いました。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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