名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景
第114景 「虎の門外あふひ坂」
右側の丘の上に灯りの点った屋敷が内藤右近将監の上屋敷です。
画面の手前の路を右に行くと丸亀藩京極家の上屋敷で、邸内に金比羅宮がありました。
作品に描かれている屋台は、二八そば、手前には太平しっぽくの屋台です。
葵坂
赤坂溜池の北側へ上る坂で、明治期までは存在していましたが、開発により姿を消しました。
金刀比羅宮
(ことひらぐう)
虎ノ門金刀比羅宮は、東京都港区虎ノ門1丁目にある神社です。
虎の門
江戸城の外堀にあった城門の名前です。現在の虎ノ門交差点付近にありました。
丸亀藩
丸亀藩(まるがめはん)は、讃岐国(現・香川県)の西部を領し、丸亀城(現・丸亀市)を本城とした藩です。
金刀比羅宮(ことひらぐう)への参道である丸亀街道、多度津街道の起点を持ち、参拝客を相手とした観光業は藩財政を大きく潤していました。
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。
虎ノ門一丁目交差点付近で金刀比羅宮を撮影してみました。
しかし…帰宅後、調べなおしてみると、どうやら葵坂とは逆方向方向を撮影したようです。
最後に
作品に描かれている葵坂は、土地開発が進み、その跡地には、ビルが建っています。
どんどん変わっていく虎ノ門近辺。
私が訪れた際にも、新しいビルが建てられている最中でした。
江戸時代には、夜空が広がっていたとは思えないほど、全く異なる風景に驚きます。
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅