名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景
第29景 「砂むら元八まん」
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近景、右端の鳥居は元八幡社のものです。
中景の水面は、東京湾、その東京湾を隔てた遠景は、房総半島の山並みです。
砂村
砂村新田は砂村新左衛門主導の下、砂村新四郎らが江戸時代初期の万治年間に開発されました。
元八幡社
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現在の東京都江東区南砂七丁目にある富賀岡八幡宮です。
奉斎されていた八幡神像が、寛永年間に深川の地に移され勧請されて富岡八幡宮になったことから、「元八幡宮」とも呼ばれています。
享保年間(1716~1735年)には、境内・参道に3万本の桜や松が植えられ、江戸中期・末期には江戸の郊外の景勝地でした。
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。
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最後に
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かつては、海岸線のすぐそばにあり、房総半島まで見ることができた本八幡宮。現在は埋め立てが進み、あたりは住宅街へと変化していました。
なんだか、ちょっと残念な気がします。
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅