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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第96景「鴻の臺とね川風景」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて 
第96景「鴻の臺とね川風景」


崖の下に流れる川は、利根川の分流です。


国府台
(こうのだい)


 千葉県市川市の地名です。

古くは「鴻の台」とも書かれていました。

国府台は下総台地の西端にあたり、江戸川に面した台地です。ここに下総国府が置かれ、下総国の政治や文化の中心でした。

その後、ここ一帯は永禄年間(1558年~1569年)に小田原の北条氏と安房の里見氏が激戦した古戦場となりました。

江戸時代になり徳川家康が関東を治めると国府台城は江戸俯瞰の地であることから廃城となりました。

当時は、富士山を一望できる景勝地であり、鴻の台は古城や古跡も多くあったので江戸東郊の行楽地の一つでした。


江戸川
(えどがわ)



関東地方を流れる一級河川です。利根川水系で利根川の分流です。


里見公園



里見公園(さとみこうえん)は、千葉県市川市国府台にある市川市立の都市公園です。

里見公園までのアクセス
 
JR市川駅または京成国府台駅から、
「松戸駅行き」または「松戸営業所行き」バス
  ⇒「国府台病院」下車 徒歩5分



描かれた場所は、
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。




千葉県市川市にある里見公園付近で撮影してみました。



最後に
 
作品の描かれた場所は、現在の千葉県市川市国府台3丁目にある里見公園近辺です。
 
百景の江戸川のそばは崖となっていますが、現在は道路となっています。上記の写真を撮影した場所がおそらく作品の人物たちが江戸を遠望していた場所と思われます。

高さが足りませんね。

当時の人々と同じ目線で景色を眺めて見たいと思い、そこで里見公園へと向かいました。

公園の急な階段を登り、より高い場所へと進みます。
 
里見公園・展望台

南側の景色


里見公園には東京を一望できる展望台がありました。当時の人々もここ鴻の台から江戸を遠望していたと思います。

当時は今と違い空気が澄んでいたと思うので、今よりはるか遠くまで見ることができたことでしょう。
 
西側の景色

 
里見公園・展望台の説明書きによりますと、


晴れた日には東京スカイツリーの向かって右側に富士山が見えるようです。



富士山の方向から察するに描いた場所は、この場所よりもう少し奥の方だと考えられます。

作品と同じような景色になる場所を探しに公園を歩きました。

しかし、公園内は木が生い茂り、江戸川が見えるスポットは先ほどの展望台だけでした。
 
広重の作品と同じような景色となる場所は見つかりませんでしたが、里見公園の展望台はなかなかの絶景でした。






参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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