夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

怖ろしき問題

2014-11-25 23:36:21 | Weblog
 様々なニュースが駆け巡る中、ずっと私の心に引っかかっている怖ろしい問題。 それはアフリカにおけるエボラ出血熱の蔓延である。
「そんなの誰でも怖いしぃ」
 とか
「私等が考えてもどうしようもないでしょ」
 と言うのは、わが耳には全く意味を持たぬ言葉だから無駄ですヨ。

 アフリカのシエラレオネでエボラ出血熱患者の治療にあたっていたイタリア人医師がエボラウイルスに感染し、治療のため帰国したという。 医師はイタリア人としては初のエボラ感染者となった。 24日夜から25日朝の間にローマ市内の国立感染症研究所に移送される予定だ。
 国境なき医師団をはじめとして各国の医師と看護師が危険に身を曝しつつ、現地で治療にあたっていることに頭が下がる。
 病気を理解しない人や誤った考えを持つ人も多い状況で、なんとか治療を試みて感染拡大を防ごうとしながら不覚にも自らが感染してしまった医療従事者たちの心情や如何ばかりか。

 先月14日、国連のエボラ緊急対応チームを率いるアンソニー・バンバリー氏が
「エボラ出血熱を今止められなかったら、世界は完全に未曽有の事態になる」
「12月までの60日間が闘いになる」
 と訴えていた。 さらに西アフリカなどの現場で複雑な対策が必要とされており
「そのうち1つにでも失敗すれば、我々は敗北する」
 とさえ語っていた。
 そのバンバリー氏が一部地域では目標を達成する見通しだとしつつも、シエラレオネでの感染者増加を受け、期日目標の完全達成は困難と発表した。

 少し前に日本のTVにおいて、感染症の専門家でも何でもないコメンテーターがエボラに関する意見を求められて
「まー、“正しく怖がる”のが重要なんじゃないでしょうか」
 などと、この場合完全に的外れな説で締め括っていたのを見た時にはズッコケた。
 軽い情報番組の製作陣は適当な話でお茶を濁しておくのもいいかもしれない。
 しかし、日本政府全体の危機感欠如は尻を叩かねばならぬ次元である。 当該問題に関して政府とコンタクトを取る方法はあるので、日本が置かれている状況を憂う方は是非調べて行動して頂きたい。

 世界保健機関が発表したデータによれば、現時点でエボラ熱の死者数は5459人、感染者数は1万5351人に達している。

コメント (2)
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