「わからないことがある。それを知りたい、わかりたい」という気持ちは人間にとってごく自然に生じてくるものです。これは学ぶこと考えることの出発点だと言えます。
日ごろはとりたてて意識していないことであっても、あらためて見つめ直すと不思議に感じることはいくらでも見えてきます。いくつか例をあげてみます。光合成をする植物は緑色をしています。光を吸収するためなら黒色がふさわしいと思うのですがなぜなのでしょうか。カタツムリやナメクジは物の表面にぴったりくっついた状態で前に進むことができます。いったいどのような仕組みなのでしょうか。今、問題になっている感染症の病原体はウイルスと呼ばれるものです。なぜこの地球上にウイルスが存在しているのでしょうか。
人類は知的好奇心、探究心を土台として学問を進歩させ、文明を創造してきたと考えられます。「なぜだろう」と思うことから「学び」を始めるのはいいことだと思います。