多くの人がコロナ禍でミサに与れない状態は前回の記事で書きました。しかし海外の記事に興味深いブログやニュースがいくつかありました。
『パンデミック中に行われたライブミサは第2バチカン公会議の典礼の弱点を強調した』、というのです。中には古代(伝統)のミサこそコロナ禍の時代に必要なのではないか、というのもありました。もともとの執筆者の多くは伝統ミサ(トリエントミサ)の存在を知らなかったかまたは詳しいことは知らなかったといいます。しかしライブミサやYouTubeなどで伝統ミサの存在を知りそして気が付いたのだそうです。まず伝統の典礼は祭壇と聖櫃が繋がっており司祭が聖櫃に向かって祈りを捧げているということ、逆に新しい典礼は司祭が会衆に向かって祈りを捧げていること。そして新しい典礼は大きな声で会衆が聞こえるように声を発しているということ、伝統の典礼は聖櫃の中の聖体に向かってるので声は小さめということ。
新しい典礼は聖福音は司祭が読み、残り2つの朗読は信者から選ばれた人が読み、それも会衆に向かって読むこと。伝統典礼は聖福音と新約聖書を司祭が読むので内陣には司祭と侍者しかいないこと。
新しい典礼の『平和の挨拶』では信者同士の接触が多いこと。伝統典礼では司祭が信者に『平和の挨拶』はするが信者同士の挨拶は無い事。
他にもありましたが、大まかに以上の点からコロナ禍の今の時代の環境から見ると新しい典礼よりも伝統の典礼の方が「清潔的」(リスクが少ない)ではないかというのです。まさに温故知新と多くの人が感じているのではないでしょうか。
次は以上の点から御聖体の受け方にも言及したいと思います。