『ありがち日記』

道尾秀介『カササギたちの四季』

道尾さんの作品のこれまで読んだ中では、軽やかでユーモアたっぷり。
ミステリなんですが、キャラクターの可笑しみを重視っていうか愛らしい!

光文社のサイトからあらすじです。
リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。理屈屋の店長・華沙々木と、いつも売れない品物ばかり引き取ってくる日暮、店に入り浸る中学生の菜美。そんな三人の前で、四季を彩る4つの事件が起こる。「僕が事件を解決しよう」華沙々木が『マーフィーの法則』を片手に探偵役に乗り出すと、いつも話がこんがらがるのだ……。心がほっと温まる連作ミステリー。

カササギはリサイクルショップの店長である華沙々木さんのこと。
この華沙々木が変わり者で、張り切って事件解決に臨むもどっか抜けていて的外れ…
副店長の日暮が、華沙々木の知らない間に彼をフォローしているところが可笑しい。
華沙々木的にはホームズ&ワトソンみたいな探偵と助手のつもりなんでしょうけどね(笑)

春夏秋冬で4つのストーリーで独立した事件を扱っていながらも、
華沙々木&日暮と、中学生の菜美とが出会ったきっかけや、3人で過ごす日常などから、
さりげな~く3人の心の結びつきが感じられるのが、なんかほっこりします…(*´ω`)
春、夏、秋のお話まで冒頭でちょっとだけ登場し、日暮に商品を高額で買い取らせていた和尚さんが、
最後の話でメインになるという締めもうまいな~って思いましたし。

シリーズものになっても良さそうなんですが、どうもそうはならなそうな終わり方…?
個人的にはもっと3人のお話が読みたいんですけどね(^^;


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