気になっていたけど、自分と合わないと嫌なので様子を見ていた本。確かKindleでお安く買えた時に買ってあったはず…(記憶が曖昧なほど積みっぱなしだったようです)
ストーリー
残酷、非情で甘美……名画の“怖さ”をいかに味わうか、そんな新しい鑑賞法を案内する大ヒットシリーズの第1弾、待望の文庫化。ラ・トゥール『いかさま師』、ドガ『踊り子』など20点の隠れた魅力を堪能!(KADOKAWA:怖い絵)
気になっているうちに、いつのまにかシリーズがたくさん出ていました😅
世の中にはそんなに怖い絵が溢れているのか?と思っちゃうけど、この第1弾を読んでみたら、思っていたのとちょっと違うことがわかりました。いい意味で。
というのも、確かに見たまんま怖い絵というのも含まれているんですが、そんな怖い?っていう作品も出てきます。ところが、ドイツ文学者で西洋文化史に詳しい中野さんによる、その絵画の解説を読むとその怖さがわかるというものでした。絵画が描かれた時代、社会的な背景、作者自身の精神状態や思想などが見事に反映されているというところに、ゾクッと寒気のようなものを感じつつ読み終わりました。
本当に絵の作者がそのように語っているわけではありません。ただ、膨大な資料などに裏打ちされた知識や経験に基づいた解釈を拝見し、きっとこういう思いもあったのかもしれないなと思うと、今まで見えていたものとは違う1枚に見えてくるから不思議なもんです。
この本を読んだ直後に、たまたまおしゃれな雑貨屋さんでブックカバーを見ていたら、有名絵画の一部がワンポイントになっている商品を見つけたんですよね。ドガ「踊り子」とかゴッホ「自画像」とか…ちょっと前の私だったら「可愛いな」って思っていたかもしれないけど、一瞬考えちゃったよねー。
このシリーズ、機会があったらまた読もうかな。
でもね、媒体は迷うところ。文庫本もチラッとみたけど絵が小さいんだよね。
絵画だけネットで検索しながらってのもありか…とかいろいろ考えています。