『ありがち日記』

紀蔚然(著)・舩山むつみ(訳)『DV8 台北プライベートアイ2』

台湾発のハードボイルド探偵小説、待ちに待った続編です!


ストーリー
元劇作家にして大学教授。異色の私立探偵・呉誠(ウ―チェン)が帰ってきた!
台北郊外の街・淡水に引っ越した私立探偵の呉誠は、人捜しをきっかけに20年前に容疑者死亡で幕を閉じた連続殺人事件の真相に迫る。
『DV8 台北プライベートアイ2』紀蔚然 舩山むつみ | 単行本

前作では呉誠が私立探偵の看板を掲げることとなった経緯や、連続殺人事件に巻き込まれ、しかも犯人と疑われる羽目となった彼が、自らの力で犯人を捜すというストーリーが描かれていたけれど、今回は舞台を台北郊外の街・淡水に移し、連続殺人事件の真相に迫っていく。

タイトルにもあるDV8というのはバーの名前で「deviate=逸脱する」という意味があるらしい。なんか示唆的。このバーに集まる人々と、バーを営業するエマ(今作のヒロイン)を中心に広がっていく登場人物たち。もう前作とはガラッと変わっていて、しかも人数がめちゃくちゃ多い。。。ところが、前作でも思ったけど混乱が少ないのよね。キャラクターがはっきりしていることに加えて翻訳の良さがある気がしているんだけど、どうなんだろ?もちろん重要人物の説明は冒頭に載っているのでご心配なく…

相変わらず呉誠の一人語りが大部分を占めていくので、この作風に慣れていないと、ただでさえ2段組みで400pあるので辛いだろうと思われる😅でも彼の人間臭さ、そこが良いところなんだよなー。私は好きです。エマとの恋愛も何だかうまく行きそうだけど???

現在の事件と過去の事件とが絡みながら、特に後半は結末に向かってページをめくる手が止められなくなる面白さ。

なんと!さらに続編も執筆中だとか。やりましたねー👏
しかも呉誠がダークサイドに…!?

自作も舩山さんの翻訳で読めることを楽しみに待ちます🎵



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