乾くるみ『物件探偵』

物件にまつわるミステリー短編集。

間取りとか見るのが好きな方や物件探しが趣味の方も楽しめる？

物件探偵（新潮文庫nex） 乾くるみ 新潮社

ストーリー

高利回りのマンションを手に入れたはずが、オーナー生活はなぜか4ヵ月で終了。新幹線の座席が残された部屋、HDDから覚えのない録画が流れたり、バルコニーに鳩の死骸を見つけたり。全て何者かの嫌がらせなのか？　格安、駅近、など好条件にも危険が。事故物件をチェックしただけでは見抜けない「謎」を宅地建物取引を極める不動尊子（たかこ）が解明。物件×人を巡る極上ミステリー6話。

（乾くるみ 『物件探偵』 | 新潮社）

ミステリーと言っても、さくっと読める。

毎回、家主のもとに突然やってくる不動尊子さんが鮮やかに（？）謎を解く。

不動さんがやってくるタイミングがいつも突然なので、最初はあまりの唐突さに慣れないし、ツッコミどころも満載。でも不思議なことに「あ、そろそろ不動さん来る？」っていうタイミングが次第にわかってきて、登場が楽しみになるとかならないとか…

あんまり深くは考えずに楽しむのがよさそう😅

ところで、間取りを見るのって楽しいよね。頭の中で家具の配置、またその中で生活するところを想像するだけなんだけど。知り合いの中には、常に物件を探すことを趣味とし、もし本当に良い物件があれば引っ越すという方もいる。

いろんな人がいるように、いろんな物件があるわけだ。

今度は戸建てバージョンも読んでみたいなー。