久しぶりの本の感想は黒澤はゆまさんの『九度山秘録』。
今年も好きな作家さんの本をたくさん読めたのだけど、
特にこの本は、来年の大河ドラマでも描かれる真田一族のお話。
黒澤はゆまさんは『劉邦の宦官』でデビューし(こちらも好き!)、
今作は単行本としては2作目ということなのかな?
本の紹介文を引用させていただくと、
武田信玄をして「我が目の如し」とまでいわしめた真田昌幸。そして、その昌幸が心血を注ぎ稚児から育てあげた千手…“絆”が生む戦国最強の系譜!!
真田幸村(信繁)も出てくることには出てくるけど、
メインは信繁の父・昌幸とその稚児である千手。
史実もしっかり押さえたうえで、こういう見方、描き方があるんだなーと思う。
それは劉邦の宦官でも感じたことで、大きな歴史的事実に埋もれがちな部分を
独特な視点で気付かせてくれる。
そもそも戦国武将と稚児との関係に焦点を当てるということが珍しいのでは。
あくまで歴史小説なんだけれども、男色シーンもさらっと描かれてる。
嫌悪感を抱かれる方もいるんだろうとは思うけれど、
実際、そういうことはこの登場人物たちに限らず当時は普通だったんだろう。
そこが重要なのではなく、絆がどう生まれ、強さがどう受け継がれたのか、
ということに注目すべきところがあるんじゃないかなと。
それでも嫌な人は嫌なんだろうけどねー^^;
来年の大河ドラマで真田幸村が主人公ということで、
注目度も増し、関連書籍もたくさん出てくるだろうと思われるんだけど、
もし興味があれば、こちらの本も一つ候補に入れていただければ。
ドラマもどんな風になるんだろうな~と今から楽しみ♪
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