騙されてはいけない…
ストーリー
各章の最後のページに挟まれた「写真」には、
物語がががらりと変貌するトリックが仕掛けられていて……。
2度読み確実! あまりの面白さが大反響をもたらした、
道尾秀介渾身の超絶ミステリ。
第一章 「弓投げの崖を見てはいけない」
→自殺の名所が招く痛ましい復讐の連鎖。
第二章 「その話を聞かせてはいけない」
→少年が見たのは殺人現場? それとも……。
第三章 「絵の謎に気づいてはいけない」
→新興宗教の若き女性幹部。本当に自殺か?
終 章 「街の平和を信じてはいけない」
→そして、すべての真実が明らかに……。
(文春文庫『いけない』道尾秀介 | 文庫)
面白かったー。
各章の最後に挟み込まれた1枚の写真を見ると、それまでの話の真相に気付くことができるという仕掛けがある。早くその写真を見たいという誘惑に負けないようにしながら我慢して読み進めて、最後にその写真を見た時に「そういうことかーーーっ」てすっきり爽快w
とは言え、物語自体はある町で起こる殺人事件を扱っているのである。それぞれ無関係と思われる事件だけど、同じ登場人物が複数の章に出てきたり、どこかでつながっている。不穏なことには違いない。
終章でそれまでのことがすべて明らかになり、ちょっとホロっ😢と来てしまうところがあるんだけど、そこで騙されちゃいけない。なぜなら全ての残虐な殺人事件の犯人は誰も捕まっていないのだからね。怖いよ。つまり、終章のタイトル「街の平和を信じてはいけない」ってことだから。
じわじわと信者を増やす新興宗教、一見普通の仲良し友人同士に見える少年たち、正義と思われている警察、、、みんな信じちゃいけない。
感想をアプリとかで見かけたんだけど、写真を見ても真相がわからなかったと仰っている方がけっこういて驚いた。私はむしろ「道尾さん、優しい~」って思っていたよ。本編を読んでいて曖昧なところを補完してくれたり自分の推理に対する確信だったり。
こちらは続き?が出てるんだよね。『いけないⅡ』。
私は紙で読みたい+買って読みたい派なので、いつものように文庫化を待つことになるかな😅楽しみ。
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さて、週末はLOLFanFest2023だったね。そちらも感想を書きたいなって思っているんだけど、何しろ5時間弱トイレに行く暇すらないくらい見どころだらけのフェスだったので、もう頭が飽和状態で。取り急ぎ、願望が叶えられたし最高だったってことだけ言っておきたい…💘