※ネタバレあるのでご注意を。
乾くるみ著。
謎解き専門の探偵社「カラット探偵事務所」所長の古谷と助手の井上。
持ち込まれる謎をカラッと解決していく(?)、シリーズの第二弾。
短編で、7つの謎解きをしていますー。
前作のように、最後の1つには、またもやサプライズが用意されています。
これは時間の経過を頭に入れると、結構面白い仕掛けだなぁって。
やー、「1」のラスト、かなりの衝撃だったもんで、正直そこまでじゃないとしても、
身構えて臨んだ「2」のラスト…!
そう来たかーーーー!って感じです。
どう来たか。そんなの言ってしまったら面白くないんですけど。
じゃあ、「1」のラストで何が衝撃的だったか、そこを書いちゃおう。
今から本を読む予定の人は、↓は読んじゃダメ。
探偵の古谷と助手の井上は、高校時代の同級生で、
このストーリーは、助手の井上が語る(記録する)形で、展開されています。
話は飛ぶけど、探偵ものって、助手がこうやって記録するってのが
お決まりパターンのとこがあるよねー。ってそんなに知ってるわけじゃないけど。
わいの大好きなBBCドラマ「SHERLOCK」、(原作ではもちろん形は違うけど!)
シャーロックの事件をジョンはブログという形で公開していたしな…。
と、そういうわけで、井上は事件の概要を「事件簿」として記録しているわけ。
同じく高校の同級生で、いつも一緒に過ごしていた女性の結婚式に呼ばれる2人。
どうやらその女性も含めて三角関係にあったようで…。
その女性と2人っきりで話す機会を得た井上は、
彼女から言われちゃうんですね。
「いつまでも“オレ”なんて使ってるから、彼(古谷)が踏み切れないんだよー」的なことを。
そこで、「えっ!?どゆこと???」と。
常に自分のことを“オレ”って言ってるし、てっきり井上は男だと思ってた。
(それに助手って男のイメージ…)
井上は女だったのだ!騙されたーーーーーーーっ!
となるわけです。
井上が女だった。そして、どうやら古谷のことが好きみたいだ。
(古谷も井上が好きみたいだ)
ということがわかって、衝撃のラストを迎えるのでした。
「2」のラストは、続きですかねー。その後のお話というか。
こんな仕掛けをされると、また続きを読みたくなりますわー。
謎解きももちろん面白いんだけど、古谷と井上はどうなるの?というほうが気になる(笑)
そんな風に読者をいつも楽しませてくれる乾くるみさんは、男性です。
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