『ありがち日記』

文楽@仙台

文楽地方公演が仙台の電力ホールでやるというんで、もちろん行ってきた!
連休だったら昼の部と夜の部を通しで観るんだけど、今日は昼の部のみ



昼の部の演目は「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」から、
六角堂の段、帯屋の段、道行朧の桂川。
文楽では定番?の、男女の心中が描かれてる世話物。
ただし、男の帯屋の長右衛門は38歳、ともに心中するのは信濃屋の娘で14歳のお半。
親子やん!みたいな。
ちなみにお半は身ごもってます、長右衛門の子を…。おいっ!

長右衛門は帯屋の養子で、女房がお絹。…妻もいるのか。
父親の繁斎、継母のおとせ、その息子の儀兵衛。
おとせと儀兵衛は、いずれ帯屋を背負って立つ長右衛門を追い出したくて、
いろいろ意地悪なことをするんだけど、お絹は良く出来た妻で、
夫のために苦労をしている模様…。
しかも、長さんとお半の一夜の過ちを何となく気付いているようで。

儀兵衛は、長さん宛てのお半の手紙を証拠として持ち出したのだけど、
お絹は機転を働かせて、お半に惚れている信濃屋の丁稚・長吉が“長さん”だと
名乗り出るように取り計らったのだけど、失敗しちゃったのだった。

てか、この長吉が1年中洟垂らしで、おバカさんなので、
お半とできちゃった、でへへ…とか言っても全く説得力なし!
儀兵衛とこの長吉とのやり取りがおかしいんだよね。
洟垂らしの長吉が登場する時に、本当に鼻水垂らしてるから。

その後、何とか長右衛門が死なないよう、妻のお絹と養父は説得するんだけど、
もうすでに死を覚悟している長右衛門。
“14かそこらの小娘”とか言いながらも、お半が桂川で身投げしようとしていることを知ると、
それを追いかけ、一緒に死ぬことを選ぶのでした。
その辺りは、苦悩が感じられて、眉間にしわが寄っちゃうくらい聴き入ってしまう。

最後の段は、2人が桂川のほとりにいるシーン。
ジョジョ立ちばりの、人形だからこそできる美しい立ち姿…!!
ブラボーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

ちなみに、桐竹勘十郎さんは、お半を遣っていました
14歳の少女らしさもありつつ、大人との境目で難しい役どころですよね。
いやー、勘十郎さんの登場には拍手が起こってて。
もちろん、私も大興奮なんだけどー。もっと皆さんに声援送りたかったな~。
咲大夫さんと燕三さんコンビも個人的にはにんまり。
やっぱり三味線さんと太夫さんは、ある程度決まった人とコンビになるのかな。
まだまだ奥が深くてわからないことだらけです。

でも道行~が始まる前に帰っちゃいそうになってる人たちがいて、
え、何で何で?ちょっと待ちなさいって感じだった。
確かに、慣れてないと、段の区切りがわかりづらかったのかも。

この桂川連理柵は、テレビで一度拝見していたので、
ストーリーばかりじゃなく、細かいところにも目が行き届いて、また新鮮な気持ちで楽しめた。

お昼だったせいもあるけど、若い人がほとんどいなくて残念。
夜の部だったら仕事帰りの人たちも行けたかな?

よしー、今度は12月の国立劇場小劇場かなー。
それまでに、演目の予習を忘れずにせねばなりませんね!
11月には国立文楽劇場で「仮名手本忠臣蔵」を通しでやるようです。
よく知っている忠臣蔵とはまた少し違うストーリーで、面白そうだよ。


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コメント一覧

love-juce100
Re:行きました。
ぷゆ。さん、ありがとうございます!
私は去年くらいからハマり、まだまだ初心者なのです。
いろいろご指導くださいm(__)m
ぷゆ。
行きました。
仙台公演、私も行きました!
昨日のことをさっそく書いてくれてて、嬉しいです。
これからも来てくれるように、毎年がんばりませう。
ちなみに仙台在住なので9年連続で行ってます。
これからも文楽関係のお話、楽しみにしてます。
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