1週間が経過してしまいましたが、やっとまとめたいと思います(;^_^A
最近は、1泊2日の2日目に朝ゆっくりと起きて劇場に向かうのが定番化しつつあります。
そのほうが疲れもなく夢の世界に行くことも少ないので。
本当はもう1泊したいところですが、そう世の中甘くはありませんよ…
さて、5月公演の第一部を鑑賞して参りました。
演目は、「本朝廿四孝」から桔梗原の段、そして
吉田幸助改め五代目吉田玉助襲名披露口上のあとに、景勝下駄の段、勘助住家の段、
「義経千本桜」から道行初音旅。
本朝~は、武田、長尾といった有名な将軍の名が出てくる上に、
軍氏の山本勘助誕生の筋が描かれているのでけっこう好きな分野ではあります。
が、ここはビックリ設定もありまして、
山本勘助(兄)、直江山城之助(弟)について、兄弟かよ!!って最初は思いました(笑)
ところがそんなビックリ素っ頓狂な設定なぞ気にならないくらいに、
物語の展開もどんでん返しが待っていました。
横蔵(後の山本勘助)ばかりを可愛がり、慈悲蔵(後の直江山城之助)にはとことん冷たい母。
慈悲蔵はそれでも健気に母のためにいろいろ尽くしているのです。
逆に横蔵ってば横柄な態度が鼻につく嫌な野郎でして、母親に足を拭いてもらったりしてるんです。
しかし!そこはちょっと待ってください、実はね…っていうのが文楽あるある。
実は横蔵は武田家の家臣で、足利家を守るためにいろいろ頑張っていたことがわかります。
ふむふむ、ただの悪いやつではなかったようです。
現代の感覚では、そんな回りくどいこと…とつっこみたくもなりますが、
そこがグッとくる見どころ、落としどころなんでしょう。
伏線の一つになっちゃっている、子供が犠牲になるシーンは痛々しい思いが致しますけれども、
文楽の中ではどうしてもそういうシーンは避けられないんですね…うっ(:_;)
こういうのどっかで見たことあるな~って思っていましたが、
韓国ノワール系でありそうな展開で面白かったです。
ところで赤ちゃんの泣き声をどうやって出していたのか、気になっています(笑)
泣き方が激しくなったり穏やかになったり、どうやって調整できるんでしょう?
五代目吉田玉助さんの横蔵はもちろん素敵なのでありました♡
そして、道行ですが。凄い豪華でしたね~!
舞台に太夫と三味線の浄瑠璃軍団が。めちゃめちゃ眼福じゃありませんか!!
(逆に語りが聞こえにくいかな…って気になるところもありつつ)
勘十郎さんの狐忠信、今回もキレッキレでした…!
ただ、やっぱりいつまでもこの役を遣られるのは大変だろうとも思うのですよ(^^;
今回は第一部のみ鑑賞で、残念ながら第二部は観られませんでした。仕方ないですね。
9月公演もありますが、そちらはまだスケジュール的に行けるかどうか微妙です。
文楽でエネルギーを補給しなければ現実世界は厳しいですよ…
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今年に入って、始太夫さん、住太夫さんの訃報が続きました。
やはり寂しいですが、
今までありがとうございました、安らかにお休みください、という気持ちです。
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