『ありがち日記』

「ダンケルク」

監督クリストファー・ノーラン。
予告で見ていた時から不穏なそして何か他の映画とは違う空気を感じていた本作。
戦争映画はあんまり得意ではないです。
が、これは普通の戦争映画ではないよと聞いたので、意を決して観に行ってみました。

まずは、あらすじ(シネマトゥデイ)です。
1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。

よく、先入観無しに観に行ってほしいという言葉を映画鑑賞の際にはよく聞きますが、
この映画に関しては史実なのと、ある程度の知識が必要ということは言っておきたいです。
せめて、連合軍とドイツ軍との関係や、そもそもダンケルクの戦いについて大まかな流れ。
背景にあるものをざっとでも知っていたら見方が違うかなと思いました。

この映画の中では一切の説明はなく、いきなり戦場の真っただ中にポンっと投げ込まれます。
自分も映画の中で戦争の疑似体験をするのです。
そりゃもう怖いの一言です…
戦闘機の音、振動、姿の見えない敵(この映画の場合はドイツ軍)、船の沈没、空爆、
どれをとっても恐怖がすごかったです。
音楽も無駄のないシンプルな低音、そして秒針の音。

結果は知っているのにどうしてこんなに怖いのだろう。予測ができないからか。
ストーリーありきの映画だと、「次はこうなるだろう」と無意識のうちに予測してしまうんだけど、
驚きや恐怖って予想できないところにあるんだと思うのですよ。
とにかく何がどうなっているのかわからないという状況の中、
脱出というシンプルな目的に、こんなにも緊迫感が出るなんて…
ぶっちゃけ、そんな状況にはなりたくないよね。心臓が持たない。

40万人もいて、そのうち30万人は脱出できたとのこと。
民間の力も借りて、その時間違いなく一つになったということですよね。一致団結。

エキストラとかもだいぶ多いと思われますが、
トム・ハーディーやキリアン・マーフィー、ケネス・ブラナー、マーク・ライランスといった、
実力ある俳優陣が名を連ねています。もちろん素晴らしい演技です。
が、時折見られる、無名であっても一人ひとりの存在感、極限の表情が印象的です。
何ででしょうね。
舞台は空、海、陸とそれだけで、色味は全体的にグレー。
その中で人の何かしら感情が表に出てくる瞬間が際立って見えるのかもしれません。
きっと、本当の戦争というのは「無」なのかも…と思ってしまいました。

そのような俳優陣の中で、
私のお眼鏡にかなう方を発見しました!!!空組に!!!!
空組にはトム・ハーディーがいるのですが、その仲間にコリンズという男性がいます。
その役を演じたジャック・ロウデンがすごい素敵!!!!!
髪型も空軍の制服も声もツボでした。
最初はマスクしてたので気付かなかったんですが、そのマスクを外した瞬間オチましたね…
これから注目したい俳優さんです(*´ω`)

結局最後はそういうミーハー話に落ち着いてしまいましたが、
もう一度いろいろ確かめながら観てみたい映画です。
見逃していたり、新たに知識を深めた後だと見え方が違う気がするので。

とてもすごい映画に出会えたという気がします。
さすがです。


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