ふてぶてしい猫を見た。 比較的近所の古い造りの家で、そいつはのしのしと歩いていた。 もし人間の言葉が分かる猫がいるとしたら、ああいう猫だと思う。 今日は雨だから家の中から出してもらえなかったのか…。 窓際に沿って、歳のせいか少しだけたるんだお尻をふりふり。 思わずニッとその猫に向かって笑みを投げ掛けてみたけれど、 一瞬目を合わせただけで、またお尻をふりながら歩いて行った…。 猫以外の誰かに見られていなければ良いのだけど。