夫が亡くなって、一ヶ月余りが過ぎました。
私の生活も落ち着きを取り戻し、淡々と日々が過ぎていきます。
でも、ここに来て、「私は間違っていたのだろうか・・・?」と思い悩むことが出てきてしまいました。
それは、夫の『葬儀』のこと。。。。
夫は、いつも口癖のように『生涯現役』を唱えていましたし、事実、体調を崩して入院するまでは細々ながらも仕事を続けていました。
所属する会にも、役所関係にも、いわゆる『引退』届は出していませんでしたから、どの部分でも登録は抹消されておらず、正真正銘の現役だったのです。
でも、この『正真正銘の現役』と言うのが問題でした。
現役である以上、関係方面にはきちんと連絡をして、葬儀にも参列をしてもらうことが、夫の居た世界の常識だったようなのです。
確かに、今まで夫が参列をしていた仕事関係の方々(お仲間)の葬儀は、大勢の焼香客が列をなし、たくさんの花輪が並び、とても盛大に催されていたと思います。
でも、私たち遺族は、そうはしなかった・・・・。
近親者のみで、ひそやかに夫の旅立ちを見送ったのです。
意図はありませんでした。
ただ、近親者で、心を込めて送りたかっただけです。
だから、関係方面に連絡をしたのも、葬儀の後になりました。
でも、そのことは、意外に波紋を呼び、あからさまではないけれど、私に対する批判も湧き上がりました。
そして、その批判もさることながら、夫を慕って通い続けてくれた方々(家族で通ってくれた人も多くありました)にさえ知らせなかったのは、やはり、間違っていたのではないか・・・と。
「先生には、大変、お世話になりました。せめて、お別れが言いたかったのに残念です」と言われると、申し訳なかった・・と思うのです。
昨日も二人の人から、「先生、お元気ですか?」と聞かれました。
「亡くなったんですよ・・・」と言った時の相手の反応に、少し、私の胸が痛みました。
やはり、『世の中の常識』に従って、人様と同じような葬儀にした方が良かったのでしょうか・・・?。
49日を前にして、小心者の私はこれからどうしていこうかな・・・と、思い悩んでいます。
夫は、きっと「自分の思い通りでいいんだよ」と言っているような気もしますが。