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天上天下唯我独尊

君は放課後インソムニア

同世代の友人に薦められて、漫画「君は放課後インソムニア」第1巻を購入。

漫画本を買うなんて何年ぶりだろう。

たぶん、10年以上は軽く経過している…

 

で、結論から書くと、2巻を買うことはない。

 

・セリフを話している人物が描かれていないコマが多発していて、誰が話しているのかわからない

・背景の書き込みがあんまりなくて、人物ばかり。状況が的確に把握できない

・申し訳程度にある背景もおざなりで、描き込まれていない

・そもそも、文字量が圧倒的に少なくて、1巻を読了しても話が小説の4〜5ページ分くらいしか進まない

 

まあ、上記あたりが理由。

つまり、漫画としての体裁がまったく自分には合わない。

 

 

でも、友人が薦めてくれた最大の理由なのだろうが、天文とカメラという私の趣味が設定の中心に据えられているから、

興味はある。

 

そこで、VODでアニメ版を観た。

うん、これが面白い!

 

上記に箇条書きしたような原作漫画の致命的欠点が、見事に解消されている!

漫画1巻で描かれた内容は、わずか2話で終了。しかも、原作から省略されたシーンがあるわけではなく、むしろ補足的に付け加えての2話。ゆえに、原作読んでも何が起きてるのかさっぱりわからないシーンも、「そういうことだったのね!」って理解できた。

 

とはいえ、人物やそれを囲む社会にリアリティがまったくないっていう点はそのまま。

苦悩やら葛藤を描くのは流行らないのだろうな。

そもそも、原作者の精神的素養や社会経験が深くないんだろう。

ただひたすら人物の絵を描きたいだけだってのが如実に伝わってくる…

 

言ってしまえば、現実社会を舞台にしたファンタジー、異世界もの。

 

批判しているように見えて、実は褒めています。

最近は、こういう浅いメンタリティの描き方、なんとなくふんわりしたものがウケるのだから、

それに沿った作品を描けるというのは素晴らしい才能だと思うんですよね。

 

たまたま私が、「知識欲を充足してくれる」「ものを考える上での別視点を提供してくれる」作品を評価して好むってだけの話で、多くの人は漫画やドラマや映画や小説にそんなものは求めていない。

 

原作至上主義者の方が多い気がするけれど、私はアニメ版の方を激しくおすすめしておきます!!


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