宇多田ヒカルさんとmiwaさん、私が好きな数少ない日本人アーティスト。
私は、中学に上がる前にほぼ洋楽ばかり聴くようになり、以降聴いてきた音楽の99%以上はイギリス・アメリカの音楽だろう。
詳細には書かないが、J-POPはリズムと楽曲のクオリティとアレンジのセンスが圧倒的に悪いのである。
洋楽の一流を聞いた後に日本のヒット曲を聞くと、ワールドカップの試合を見た後に少年クラブのサッカーを観せられた気分になる。
もちろんそこにも感動やドラマが詰まっているのだが、プレイヤーの持つ素養のレベルが圧倒的に違うのである。
そんな中で、宇多田ヒカルさんとmiwaさんはW杯レベルのクオリティなのである。
正真正銘の天才だ。
この感度は、邦楽ヒット曲を心から愛している人間には決して得られないものだろう。
なので、説明はしない。
で、音楽性は全然違う。
しかし、あえて私がそれぞれの曲調で世間的代表曲と思う楽曲を並べてみる。
<ミッド・テンポ>
宇多田ヒカル / Automatic
miwa / ヒカリへ
優劣なんてつけられない。
あえて違いを挙げれば、気分が上がるのがAutomatic、涙が出てくるのがヒカリへ。
<アップ・テンポ>
宇多田ヒカル / Traveling
miwa / ミラクル
曲の方向性が全く違います。
カッコいいのがTraveling、楽しいのがミラクル。
<バラード>
宇多田ヒカル / First Love
miwa / 片想い
ここまでくると、どっちが好きかはその人次第。
まあ、多くの人は歌詞の良し悪しをあげたりするのだろうけれど、私は歌詞など気にしたことはない。
音楽を聴いているからだ。
で、楽曲やアレンジの素晴らしさのほかに二人に共通している天才性がその声と歌唱法。
歌詞は聴かないが、歌声は楽器と同じでとても大事な楽曲構成要素だからだ。
二人とも、無駄に叫んだり量感にものを言わせた歌唱を採用したりしない。
どことなく揺れていて、リキみはなく、どことなく優しい。
具体的に名前をあげたりしないけど、メロディーライン通り歌うようなカラオケ系歌唱や、やたら歌い上げるディーヴァ系は、聴くに耐えないのである。
あとこの二人の共通点は、地声がハスキー。笑
時代の違いのせいかセールス実績は全く違うけれど、2人とも日本が世界に誇れる至宝だと思うので、記事にしてみました。
<追伸:番外編>
2人とも、真剣にお遊び曲を発表している点も共通しているかも。
両方ともオフィシャルの映像ではないので、楽曲だけ聴いてくださいませ。