そもそも、私はヘッドフォンやイヤフォンが苦手である。
ヘッドフォンは頭を締め付ける圧迫感、イヤフォンは耳を塞ぐ違和感が拭えないからだ。
それ以上に、スピーカーが空間を介して鳴らす自然なサウンドが好きだからというのもある。
とは言いながら、夜中に映画を見たり、ストレス発散で大音量で音楽聴いたり、近所迷惑にならないようベースの練習をする際には、どうしても苦手な機器に登場いただくしかないのである。
そこで、所有する4つのヘッドフォン/イヤフォンを短評にて。
個人的な高評価順に記載していく。
まずはSENNHEISER HD25(有線)。これは、15,000円ほどで購入。
信じられないほど高音域が繊細で、それでいて低音域も自然に鳴らす優れもの。
音楽を鑑賞するならこれ一択。
SONY WH-CH510(Bluetooth)は4,000円台で購入。
高音の精細さは皆無で、低音が若干ブーストされて中音域に音が集まる昔ながらのソニーの音。
平板すぎて立体感や空間への広がりが皆無なので、音楽を心地よく聴くには若干役不足。
しかしながら、コスパを考えればアリな選択。
SONY MDR-7506(有線)は11,000円で購入。
こちらもソニーらしく中音域に音が集中している。
高音は致命的に聴こえない。まだ上記のCH-510の方がマシなくらい。
ただし、CH-510のような低音ブーストはしておらず、自然なサウンドを奏でる。
とは言いながらも、ソニーらしい立体感のないサウンドステージはそのままで、音楽鑑賞にはつらい。
このヘッドフォン、実はコードがカールしていて長距離離れていても使用できる利便性がある。
ゆえに、ベースの練習をするときはこのヘッドフォンが大活躍。
オーディオインターフェースに繋いで毎日のように使っている。楽器演奏用にはベスト。
で、最後がApple Airpods 3(Bluetooth)。
とにかく、不自然な低音ブーストがひどい!
高音の精細さも皆無で、音も平べったくてソニーのテイストに似ている。
空間オーディオと言っているが、音場の広がりは皆無で、ただ単にヴォーカルや人の声が引き立って聞きやすいだけの話。
しかしながら、通勤の際にはこいつが毎日活躍する。
機能に不満はない。
実のところ、純粋な音楽鑑賞用の音質で考えれば、ゼンハイザーHD25に次いで2位である。
(大差はある)
結局、23,000円も払わせてよくこんなレベルの音を鳴らしやがったな!というコスパに対する怒りが評価を下げた最大の要因。
これが12,000円であれば純粋に2位として評価しただろう。
純粋な音質評価は以下。
1. ゼンハイザーHD25
2.アップル Airpods 第三世代
3.ソニー MDR-7506
4.ソニー WH-CH510