攻殻機動隊 SAC_2045をNetflixで全話見た。
事前のユーザー評価で「難解だ」というのがあったので覚悟していたが、実に単純な作品だった。
「難解だ」と感じた方がいたのは、考察をしてしまったからだろう。
これ、単純に、考察に値しない駄作です。(断言)
この作品、23話も引っ張ってきた話を、最後の24話で台無しにしてしまいます。
なぜなら、脚本家・監督に確固たるテーマ性が皆無だし、ストーリーを完結させる力が皆無だったからです。
ネタバレは避けますが、最後の最後に見ている人がそれぞれで解釈できるようになっています。
これは、無能な作家がよくやってしまう失敗でしかありません。
テーマや帰着点をしっかりと描けない理由は明白、確固たる信念がなく、作品に込めるメッセージが曖昧で、結局のところ脚本家や監督が「空っぽ」だからです。
単なる、知識とストーリーのつぎはぎであり、中身ありません。
都市伝説系でよくある「信じるか信じないかはあなた次第」という全てを視聴者に委ねる無責任な結末で、もっとも無能なクリエイターがやってしまう失敗なのです。
だから、考察する価値なんて微塵もない。
だって、そこにあるのは「見た人に考察させよう」「それで深いように見せかけて評価を得よう」という制作者にとって最も安直な方法論だけで、
実際の深いテーマやメッセージなんて何一つ設定されていないのですから…
この作品は、そういう3流作品であることが最後の最後に明かされます。
だれかがはっきりと事前に明言してくれていれば、通算12時間も人生を無駄にしないで済みました。
ので、被害者を増やさないよう記事にしました。
最初は3Dアニメーションの不自然な動きが超気持ち悪くて見るのやめようと思ったのですが、ストーリーの展開が上手で、
惹き込まれて最後まで行ってしまったわけです。
が、展開はうまい監督ですが、実はメッセージ的には空っぽで技法の優秀さだけに頼っているので、
最後は回収できず、視聴者に投げ出しておしまいです。
最後の最後にガッカリさせられるという、実に後味の悪い作品でした。