先日、伊藤蘭さんの国際フォーラムでのデビュー50周年コンサートに行った。
いや、感動の一言です。
昨年11月に初めて観た時より、声はさらに出ているしパフォーマンスは向上してるしで、
まわりにミキさんとスーさんがいるのではないかと錯覚するレベルの完璧さでした。
で、終演後に写真のCD-BOXがリリースされているのを即売場で知ったのですが、
会場はまさかの売り切れ。
帰宅後に通販で購入しましたが、在庫が切れていたようで、数日入荷待ちがありました。
高額商品なのに、大人気!!
で、届いてみたら、「BSCD2」と書いてあるではありませんか…
Blu-spec CD2、そう、高規格CDです。
早速自慢のオーディオで再生してみると、いわゆる、
「聞こえなかった音が聞こえる!」
高精細サウンド!!!!
でも、なんか違うんですよね。
拭えない、違和感。
で、レコードで同じ曲を聴き直してみると、もう文句なしに素晴らしい!
自動車もカメラもそうなんですが、ハイスペックだったら良いってわけじゃなくて、
人肌に合うというか快適度というか、そういうものが古いものの方があるんですよね。
(自動車の液晶メーターとか大型ナビ画面とか、SONYカメラのいかにもデジタルらしい絵作りは無理)
いわゆる、ぬくもりでしょうか…
郷愁やプラシーボにその原因を求めることもできるのでしょうが、
そんなことを分析するのは全くの無意味で、「心地よいものは良い!」というただただそれだけです。
素晴らしいブルーススペックCDの音質、どことなく軽くて味が薄いんですよね。
まあ、タイトルから想像した通りの結論だとは思うのですが…
現代文明の機器って、科学者と企業開発者のカイゼン意欲によってどんどんハイスペック化かつ簡略化していってますが、
どこかに置いてきて忘れてしまった「良さ」って必ず存在していると思います。
気がついたときには、大切な「何か」が全て失われてしまっていることのありませんように…