iPhoneでなるべく感じの良い写真を撮りたいのは多くの人間にとって共通の願いである。
ゆえに、「iPhoneでも一眼カメラのような写真を撮れる方法」とか記事にすれば、アクセスは確実に稼げるだろう。
でも、理論的にそれは不可能だし、実際仕上がった写真を見れば一目瞭然ではある。
世の中、画素数を競う傾向にあるが、それって画質の根本に大きく関わるかといえば否。
肝心なのは、センサーサイズ(面積)とレンズの集光能力だ。
この説明は詳しい他の方に譲るとして、話を進める。
上記リンクに、センサーサイズを比較した記事があるのでそのまま引用させていただく。
この著作者、普通はフルサイズ・センサーを基準に対比するのだが、なぜだかAPS-Cを基準に置いている。
たぶん、APS-Cユーザーなのだろう。
フルサイズ:385.3%
APS-C:100%
1インチ(NIKON1シリーズ):31.2%
1/2.5型(私のiPhone12Pro):6.6%
iPhoneのセンサーがいかに致命的に小さいか一目瞭然だ。
一般的なフルサイズ対比でiPhoneのセンサーサイズを表記すると、たったの1.7%だ。
APS-C比でも6.6%のサイズ。
そんなもんで一眼とおなじように綺麗に撮るなんて、論理破綻も良いところなのだ。
どんなに画素数を増やしても、小さなセンサーで捉えた精細さのない粗い画像は粗いままなのである。
ではどうしてiPhoneの写真が綺麗に見えるのか?
それは、デジタル画像処理の賜物なのである。
パッと見では美しい、よく見ると「のっぺり」している画像だ。
ソニーのカメラはiPhone的な処理をしているようで、全般にぱっと見は美しいだが「のっぺり」していて陰影に乏しい傾向がある。
あ、話が逸れました。
では、実際にiPhone12Proで撮影した作例を、
いかにもiPhone的ですよね。
コントラストに乏しく、色が塗り絵のようです。
まあ、感覚的な話なので実際には塗り絵には見えないのですが…
で、こちらが同じ場所から夜間に撮影したもの。
ぱっと見、綺麗ですよね。
実際、昔のフィルムではこんなに美しく夜景を再現することは不可能でした。
iPhoneの写真、性能高いのです!!
センサー極小なのに、うまく画像処理してくれているのです。
それでいいじゃないですか。
絶対に比較対象とならないAPS-Cやフルサイズの一眼カメラを引き合いに出す輩が間違えているのです。
しかも、彼らも判ってますから、確信犯的に素人を騙してアクセスを稼ぐわけです。
悪質です。
iPhoneの素晴らしさは、コストをかけず、余計な機材を持ち運ぶこともなく、スマホで簡単にそれなりにうつしい写真を撮影できる点にあるのです!
それでいいし、それが全て!!!