夜ご飯を食べながら、旦那ちゃんが珍しく恐る恐る私に聞く。
「おめぇは、牛小屋で生まれて牛小屋で育ったのか?」って笑
旦那ちゃんって、人の話を一旦、自分の中に閉じ込める癖がある。
なので、時間が経っていきなり数時間、もしくは数日前の話をしてくる。
言われたこちらは、なんの話だ?と脳みそフルに使って話を合わせる。
私の中ではぷっつりと終わった話しでも、旦那ちゃんの頭の中では繋がって続いているのだ
ので、朝の薄着の話から牛小屋で生まれたことになったらしい(笑)
なので、
でも、牛小屋も結構快適ですよ。暖かいですしね。
言ったら、
「おめぇ、牛小屋にいたごどあんのが?」
ええ。なんで怒られているのかさっぱりもって分からない父親でしてね。父と会話をしていると、突然出ていけー💢ってのが結構あったんですよ。
「なんだそりゃ…」
私の父は肯定しか受け付けない超亭主関白でしてね。私は、そのなかで違うことは違うと言わないと気が済まない子供だったので、私との会話の中で、父親はカチンとなるのでしょう。
「ほうほう、そんで?」
それで、訳もわからず家を出される訳ですが、実家はある意味ポツンと一軒家じゃないですか?
「んだな。山一つ超えねぇと家ねぇな…」
なので、家を出されたら、宿泊先はいつも飼っていた犬の部屋なんですよ。
「おめぇ、それって犬小屋ってやつか?」
そうとも言います。でも、いつだったか、外は大雪という日がありましてね。そんな日だろうと、絶対にブレないのがさすがとしか言いようがないのが私の父なんですよ。
「まさか…」
ええ。そのまさかです。いきなり服を掴まれて外に放り出されて、私、困りましてね。でも、山を越えた先の本家で牛を飼っていることを思い出したんですよ。
「もういいわ。オレの生き様がとてもわがままで情けなくなってきたっちゃ。」
そんなことないですよ。それに、私は人ができない経験をさせてもらったと思っていますし、その経験は私にとって宝です。
「オレのほうが14年も早く生まれでんのに、おめえのほうがオレより30年早く生まれだみでぇな育ち方してんのな…」
特に貧乏ではない。教育にお金もかけてもらいましたし、やりたいスポーツもさせてもらいました。その代わり、私が中学生になるまでは、人が経験できないようなことを毎日経験させてもらいましたよ。
「ほが、ほが。オレの常識はおめぇにとっでは、非常識なんだな。」
ふふっ。その逆もありますよ。それに、私たちだけに限ったことではありませんよ。自分の常識は、人にとっては非常識くらいに考えて、相手の立場に立って話をしたり、行動をすることが、思いやりなんじゃないですかね?
久しぶりに、実家での生活を思い出して、父と母に改めて感謝をした夜でした
これから天気が荒れるようですので、暖かくしてお休み下さいね☆
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎