何故かHolmes氏が恋しくなって図書館で探しました。
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ところが第一巻がどこにもないのです。
サンフランシスコで一番大きいCivic Centerのメイン図書館にも、第一巻がありません。
仕方がないので、iPhoneでオーディオブックを購入しました。
(電子書籍だと、$0.90、や、安すぎる!)
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題名が素敵なので、The Adventures of Wisteria Lodgeを先ずダウンロードして、早速聴きました。
シャーロックが暫く事件に出くわさず少し退屈していたところへ不思議な電報が舞い込むのです。
Dr. Watsonは、難題が舞い込んで来て、
これは自分向きの事件だと直感した時のシャーロックの瞳が、
Mischievous Twinkles を浮かべたと表現しています。
「いたずらな光」という意味です。
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なんだか可愛らしい表現で、老人といえるシャーロックがおちゃめで素敵な探偵に見えます。
日本のミステリー小説の中で好きなのは、浅見光彦君です。
何と言ってもハンサムで気が弱い、けれどしつこい、そしてもちろん鋭い推理力があります。
理想の男性像です。
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シャーロックは、よく他人の評価をする時に、あの刑事は優秀だ、
within his limitations と言うのですが、
私は今まで、非常に頭が良くて何でもお見通しのシャーロックが上から目線で発している言葉だと思っていました。
けれど今朝通勤電車の中で「氷雪の殺人」(浅見光彦シリーズ)を読んでいて、
浅見家の長男で警視庁刑事局長、シャーロック・ホームズに負けず劣らず頭の切れる陽一郎様が、
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言った言葉が、あっ!というか、ビビッ!と私の心に刺さったのです。
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これが正しく within his limitations の晴訳です、と私は思います。
陽一郎さんは、警察の仕事についてこう言います。
「組織の中で最大限何をやれるかを模索し実行する。」
within his limitations とは、
可なり出来るけどまだ力に限界があるので、私(シャーロック)には及ばない、
という意味に理解していましたが、実は、
「限界がある中で努力している」という意味だったのかなぁ~と気がついた
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(60才なのに… シャーロックのシリーズを何十回も読んだのに… でも正解かどうかは解りません。)
真意は、タイムマシーンに乗って、1800年代のロンドンに行きDoyle氏にお会いするか、
あの世でお目にかかるかした時にお聞きする事にします。
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