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心に残った日本語の表現 - 天狼星から

2017-03-13 13:41:15 | Books

栗本薫さんの「天狼星」シリーズを読みました。もの凄く怖くて背筋がゾクゾクしてしまいました。
第一巻を読んで面白かったので、ダウンタウンの紀伊国屋さんで同じシリーズ6冊と、
オリジナルシリーズ(だと思います …)3冊(その内一冊は注文しました … 
アメリカで注文すると、入手できるまでに4週間以上かかります … )と、
もう一つ違うシリーズ2冊を買い込んでしまいました。
本は、買いのがすとなかなか次が入荷してこないので、あれば買ってしまいます。

いつもはもう少し丁寧なショッピングをしているのですが、今回は日本語の本で面白い物にしばらく出会っていなかったので、
ちょっと興奮して、いっぺんにたくさん買ってしまいました。
そして、本当は、一日一冊のペースでと思っていたのですが、二晩で全部(10冊です …)読んでしまいました … 
もちろん、寝不足疲れ腫れ目 … 会議にも集中できずトホホでした。

6冊のシリーズは、ゾディアックというサブタイトルがついているのですが、
この第2巻が非常に怖くて、わざわざリビングルームに移動して、家族がおしゃべりをしている中で読みました。本でこんなに怖かったのは、映画にもなって大ヒットした、”The Silence of the Lamb”以来です。
あの本も本当に怖かったです。たまたま家族が誰もいない日に読んでいたので、
まだ明るいにもかかわらずゾクゾクして周りが気になったのを覚えています。

そして「天狼星」の中で、素敵な表現に出会いました。“雨夜の星” という言葉です。

この言葉を目にした(耳にした)のは、私にとって初めてでした。
一般的な表現なのでしょうか、それとも中国の漢詩から引用したような表現なのでしょうか …。
どなたかに教えていただきたいです。「天狼星」の文中では、類まれなる美しさと才能のある人の事を表現しているのですが … 
私にわからないのは、雨の夜でも光っている程強い星なのか … 
もの凄く光っているけれど、雨の夜には見えない星なのか … どうなのでしょうか …。
現実には、雨の夜には星は一切見えませんけれど …。
すごく気になって、すごく素敵な表現です。どこかに語源や背景があるのならば、もの凄く知りたいと思っています。

ネットで少し調べて見たところ、
野口雨情氏による“雨夜の星”という歌があると知りました。
また、壺井栄作“雨夜の星”という小説もあるのですね。
映画があるという事ですから、是非探して観てみたいです。そして読み方ですけれど、
“雨夜の星”は“あまいのほし”だそうです。
読み方まで、何だかロマンティックです …。

私にとっての新しい日本語の表現に出会って色々と考えさせられたのは、本当に久しぶりで、凄くいい気持ちです。

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